スミスの謎
「マスター考え方を変えましょう」
「どんな風に?」
「南方ギルド方面にスミスを引き付ける作戦でしたが、南方ギルドがサウスランドとの国境付近に勢力を広げるのです。でも国境手前をわざと制圧しないでおきます。サウスランドが明確に北方ギルドが敵だと言う状態を作っておかないと、そこでスミスが直接サウスランドを脅しに行っても対応できるようにしておくんですよ。こう着状態になってもダンジョン領域を広げられるのでかなり美味しいです」
「長期戦を狙うって事?」
「はい、敵の主力はスミス以外ほとんど潰しました。ダンジョンさえ確保してしまえばどれだけでも適正者が増えます。どうやってもこっちの勝ちです。もう決死の戦いは大半終っています。後はスミスだけです。命を大事に行きましょうよ」
「サウスランドに拘るよね?」
「スミスを背後から挟み撃ちにするためです。僕は確かに倒せます。ただそれでも僕がかけつけるまでは多大な犠牲を生むでしょう。それを最小限にするためです」
「サウスランドを守ろうとしてるわけじゃなくて、サウスランドを利用しようとして拘ってるんだね?」
「スミスもやばいですけど、もっとやばいのは鉱石の採掘探索の前面禁止。これがどれだけ酷いことなのか?をサウスランドに分からせるためです。これって根本はね上位ランカーによる支配だけでそれ以外何も無いんですよ。確かに鍛冶屋と冒険者ギルドが一番鉱石では美味しい目にあっています。でも多くの人はその庇護の下モンスターの危険から守られてるんですよね。一部の人間の利益のために大多数の人間が得しない世界を作るって馬鹿すぎですよ」
即座に対応してスミスが来ても挟み撃ちに出来る領域まで南方ギルドが伸ばしたため。僕はサウスランドの家に帰った。マスターにはダンジョン攻略により無くしたギルドの勢力を取り戻してくださいと伝えておいた。後はマスターの得意分野なので安心して任せられる。
「太郎北方ギルド来ないじゃないか」
「そうですね申し訳ありません。王都で何が起きたのか?さっぱり分かりませんがNO1のスミスが全く動きません。この動きが謎過ぎます。謎過ぎて怖いぐらい」
僕はネリーとのんびり過ごしていた。こんな事態になるとは予想もしてなかった。
「ネリー今回のこれ何か分かる?」
「さっぱり」
「一体何故スミスは動かないんだろうね。死んだとかも聞かないし。何が起きたんだろう。もうさ面倒になってきたよ。ダンジョンに行こう」
僕は新しくダンジョン領域を増やした南方ギルドの依頼を受ける事にした。境界付近の警戒と適正者がまだすくない事でダンジョンが上手く回ってなかった。適正者がたくさん増えた言葉を勘違いした。考えてみればすぐ分かることだった。その分広げた領域の警護で人員が足りてないに決まっている。今ままで鉄しか作れなかった豊富な鍛冶屋が大量に解放されて余っている。適正者と鍛冶屋のバンラスが取れてない。
全くなんで今更依頼なんて。ああ僕が過去稼いだお金ってどうなったんだろう?マスター教えてくれても良いのに。攻略したらすぐにでも聞きにいこう。正体を隠すためずっと我慢してきた火系効果を燃えろ爆ぜろで出しまくった。やば僕以前より強くなってる…。大事な事に気が付いてなかった。僕ってスミス達と較べてものすごく経験浅いじゃん。やべまだ成長しちゃったよ。




