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分断

「マスターどうなっていますか?」

「もう王国は虫の息だよ。残念だけど3人の誰も死んでない」

「はーやっぱりそんな漁夫の利は無いですか。しばらく滞在してるのでその時が来たら急いで知らせてくださいサウスランドに戻って準備します。後すぐに例の刀実行してください。本格的な攻撃と見られたくないんですよ。どさくさを利用してせこいことして相手が苛立つこれが狙いです」


 マスターの使いから王都陥落の知らせを聞いた。すぐにサウスランドに帰国した。そこからが忙しかった。以前からニナから来ていた良く話す人に事情を聞く、特に情報にマスターとの違いが無かったため何か特別な情報が入ったら田坂さんか梶さんに知らせて欲しいと話しておいた。これは彼らに一番に危機感を持って欲しいから。次に僕は国境を越えてニナの国境近くの町に情報を入手しに行った。そこでやっと鉱石を使った刀の流通が問題になってる事を聞けた。まだ数日しか経ってない。これはおかしい。おそらくマスターわざと漏れるように何か細工をしたようだ。これ聞いて置けば良かった。なんでもうこっちまで来てるの?って最初不思議になった。後はサウスランドの移民の中であちらとまだつながりが深い人にスミス達の兵力が来たらサウスランドに連絡してもらうように話しておいた。すべての準備をしてサウスランドに戻った。


 後は誰が来るか?と3人来るか?になる。今回の賭けに出たのは3人がそれぞれ分散する可能性があった。以前から3人がすごく中が悪いのはマスターから聞いていた。僕も油断があったのはそれが大きい。理由がなければあの3人は共同で戦うなんてありえないんだ。共通の強大な敵がある間は共闘できてもそれが無くなれば解消される。このタイミングしかないと思ってた。もしサウスランドやボルスが脅威だとしればまた3人は協力するだろう。そうでないなら多分分割統治になると見ている。その時一番恐れるのは、スミス以外の二人が組むこと。スミスとどちらかが組めば明らかに後で利用されて殺される。だからあくまで可能性としては2、3位の共闘が一番ある。しかしスミスも馬鹿じゃない。それを当然警戒する。だから3分割されると見ている。それまでノーマークだったサウスランドを警戒しなくてはならないとなる。3分割が決定的になるか?それともサウスランド警戒を重視して3人が集まるか?この辺りは後でしか分からない。


「どうなりますかね?ケンジ」

「もし分断に失敗したら上位ランカー狩りに変更しよう」


 ネリーと相談していた。何度も二人で練っていた。ネリーだけは本当に突っ込んで話す。後の人間は情報漏れがやっぱり怖い。マスターを信頼して無いわけじゃない。でも作戦を実行する時に何かしらの意識しない意図が回りの人間にもれるのはあると思う。詳細には伝えずマスターの采配にかなり任せていた。それが今回の驚いた事にも繋がっている。


 ニナからの指令が来た。エリスだ。僕はスグにニナに向かった。エリスの足取りを慎重に情報網を使って追った。僕の狙いは単独行動じゃない。そんな事狙うの不可能だ。ただ王都と違ってこの辺りは目だった反乱分子が居ない。警護は少ない。問題はトップ10の上位ランカーの存在。よし大丈夫だ。当たり前と言えば当たり前だけど、彼らを用心棒代わりに置くわけが無い。ただそれなりの上位ランカーは揃ってるようだ。ただ僕は大半相手にしている。トップ3以外まずたいした事が無い。なおかつトップ10以下なんて話しにならない。速攻で殺して、彼女を孤立化させて叩き潰す。


 僕は一つの策を考えた。火系によってばれるのを防ぐなら風を使えばよい。飛ぶことばかり考えてきたけど、その前段階でこれで竜巻を起こるなどもやってきた。普通こっちを武器として使うよな…。


 彼女の一団は馬車に乗ってサウスランド方面を視察するようだ。僕はまず馬車を竜巻で放り投げることにした。その後回りの兵士を殺した。上位ランカーは死なない可能性がある。散らばった馬車内のメンバーを一人ひとり殺す。大半が叩きつけられて身動き取れないので簡単だった。唯一の例外が彼女だった。ネリーは良く調べている彼女はフワフワと降りてきた。


「どうも山田太郎です。エリスさん死んでもらえませんか?」


 念のため失敗も考えて偽名で接した。本当は名乗りたくて仕方なかった。彼女は綺麗なほうだろう。だがそんな事どうでも良かった。女である事なんて考えてなかった。それだけ殺されかかったあの事件の首謀者3人を憎悪していた。1年以上経つのじゃないだろうか。ああそうか僕は復讐したかったんだな。今頃やっと僕は本人を見てその気持ちにきがついた。


「知らないわね」


 そういうとスグに重力効果を使ってきた。本当にネリーの言うとおりだ彼女ってワンパターンだ。ひざを屈せず近づく僕にやっと彼女は事態の深刻さが飲み込めたようだ。彼女は勝てると思っていたようだ。僕は笑ってしまいそうなのを我慢していた。そして飛んだ。


「あなたの剣の効果ってこの高さ影響ないでしょ?」


 これは目くらましだ。彼女に近づくほどトリックがばれてしまうから上に浮かんで誤魔化した。後数Mだ。僕は降下して彼女に近づき虚像を消した。彼女は僕を見失った。彼女の背後から心臓を一突きした。その後思い切りぶったきった。さすがに真っ二つとはいかなかったけど、背中はざっくり切れた。純粋な剣による相手の防御破壊はスミスと僕が最高ランクだと思う。彼女程度の防御効果深手を与えるのにはたやすかった。僕は念のため腕を切って剣を奪った。脈をはかり、心音を聞いて、息を確かめた。エリスは死んだ。僕はスグにその場から離脱した。途中でもってきた服を着替えてサウスランドに戻った。


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