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化物退治

「隊長今回のモンスターの突然の大量発生何か原因でもあるのでしょうか?」

「いや私は特に聞いてないね」

「確かな話じゃないため話半分で聞いてもらえると有難いのですが、ニナ人に聞いた話によるとあちらの冒険者ギルドで何かゴタゴタがあったらしくモンスターの討伐が滞っていてらしいです。ここからは僕の個人的推測になりますが、その影響でニナからモンスターが国境を越え流れ込んでるのではないか?と考えています」

「なるほどその話は私は知らないけど今度調査してみよう」

「その刀を見て思ったのですが、隊長は化物退治を生業とする人ですよね?」

「うんそうだよ」

「今回は臨時の召集だったのですが、今後ともモンスターの増加は続くと思います。その間だけでも良いので僕を雇ってもらえないでしょうか?」

「ああ君まだ若いのに確かに強かったね。うん分かったよ雇い主に推薦しておくよ。名前は?」

「山田太郎です」


 念のため僕は偽名を使っておいた。僕はこれでもニナでは有名人なので警戒しておいて損は無い。ただ僕がニナ人だと思わないだろうな。この国を選んで正解だったと思う。木を隠すには森にのことわざどおりだ。


「私は田坂修平。話は通しておくから後で来れば良いよ」


 報酬を貰って解散した。出来高払いじゃないけど、特に働きの良かった僕は上乗せしてもらっていた。当面これで金に困らずに住む。疲れたし、お金に余裕が出来たので蓄えておいた食料を今日は一杯食べた。


 次の日僕は退治屋に出かけた。店から若い人が出てきたので


「昨日の化物退治に参加したのですが」

「??報酬でも渡し忘れた?でもな今更な」

「いえいえそこで田坂さんと言う方と話してこちらで働かせて貰えないか?との話しになり、後で来てくれと言われたので」

「ああ田坂さんの紹介か。今は出てるけど待っていれば良いよ」


 待つことになったら、


「ああお前昨日そういえば居たな」

「はい」


 偉そうな若造だなと思っていたら、良く考えたら僕の方がどう見ても年下だ。最近期待のルーキーとかで増長してたかな。元々あっちでは大人だからな何かそのあたり分からなくなっていた。そう思ったら変な不快感も消えて二人で昨日の戦闘の話に自然となっていた。やがて田坂さんが戻ってきた。


「田坂さん客が来ていますよ」

「ああ山田君だね。昨日の事話したら是非雇いたいと話が出てね。それでねその人が話がしたいと言われたので屋敷の方に行ってくれるかな?」

「はい分かりました」


 屋敷は近いため大体の場所を聞いて一人でたずねた。剣を持ったままと言うのは不味いかとネリーには人化してもらって後でおちあう事にした。屋敷に訪ねると僕は主人の居る部屋に案内された。


「始めまして、山田太郎です」

「私は退治屋の堺屋五郎。早速だがニナで何が起こったか?教えてもらえないだろうか?」

(なるほどそれで僕は呼ばれたのか)


「僕も伝え聞いた話に過ぎず、昨今の化物増加から確信した程度の話ですよ?」

「ああそれでも良い。私も何かゴタゴタがあったのは伝え聞いていて詳しい情報を集めている途中だから」

「どうもニナの冒険者ギルドで上位ランカーと下位ランカーが争いになり主導権争いをしてるらしいって話です」


 敢えてランキングについて伝えずに話してみた。相手がこれでどこまで分かってるのかはかれると踏んでみた。


「なるほど、それでモンスター討伐の依頼が受けられずにその余波がわが国に来てるという事か。君はニナについて詳しいのか?」

「ああ亡くなった父がニナへの移民でこちらで亡くなった母と出会い定住したためニナには良く行っていたようです。それで僕も関心を持つようになりました」

(見事な妄想死亡両親でっちあげ…)

「とても参考になったよ。何せ何かがあったのは確かなのだが、話が錯綜してて山田君に聞いた話が一番矛盾が少なくて分かりやすい。ああそうそう雇う件だったね、君の言うとおりだと思うよ。臨時でも良いとの事なので助けると思って喜んでとこっちからお願いしたいぐらいだ。君の技量は田坂から聞いてて信頼も出来るしね」


 ネリーと外で落ち合い、剣に戻って話をした。


(ふー良かった良かった)

『そういう事か』

(ちょっとちょっと頭の中まとめないでよ。ネリーさどんだけ僕と共有してるの?)

『いや普段はこんな強引な事しないよ。いつも一緒だからちょっと不安でね』

(ああ確かに、取りあえず放浪は一端終りそうだ。ここニナの情報が多いからその分ニナの人間と関わりが多いから危険が多いけど、いろいろと分かるまでこの街でやっていこう。そこでニナ人もそれなりにいるからネリーも情報集めしてよ)

『うん分かった』


 退治屋を仮の宿として僕は化物退治を始めた。火系効果を使わずとも強いことが分かったので僕は疎かにしてきた剣術の稽古と割り切っていた。ただ大変だったのは、忙しくて中々聞き込みが出来なかった。暇はあるんだけど、頻度が高くて休みを取れなかった。僕は仕方ないので、退治屋で武器を借りてネリーに情報を集めてもらった。これがやばかった…。うーん死にそうってほどじゃない。それなりに経験や技量がみについていたから、んでも僕弱い…。適正者である田坂さんはなんとなく分かっていた。そんな時いつも謎のマントウーマンが僕を助けてくれた。まあ誰かは僕だけが分かってたけど、あれ目立つよな…。皆には必殺の武器なのであまりに何度も使えないとか誤魔化していた。


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