マーフィ
ある程度お金の事も考えて僕は依頼をこなす中で同時に依頼とは違うダンジョンを見つけるための情報集めをした。派手にお金を撒いて情報を集めた。そして僕は一人雇い僕を尾行する人間が居ないか?探らせた。やはり居た。僕のすぐ下のランカーだった。なるほどこれって別に良くあることなんだな。マスターは稀だと言ってたけど、そもそも依頼以外のダンジョンの探索が稀なんじゃないか。これ意外考えてみるとバッティングって無いと思う。かなりのかず依頼をこなしたけど一度もなかったから。鉱石が特別だと知るとそこまでする理由が分かった。剣が出きてから上乗せでお金貰うか?それともイマイチだったらお金が減るか?って仕組みだった。僕はそれを知らなくて、説明は聞いてたけどよく分からず面倒ですべて即金で貰っていた。今でも依頼に関してはそれで良いと思ってる。でも多少払ってもこの探索なら多分高確率で質の良い剣が出来る。前回も良い剣が出来たのは後で聞いたから剣で上乗せ報酬貰うべきだった。
特定は出来たので、自分を見張ってる相手の裏をかく事にした。めぼしはつけていたので、僕は隙を見て撒いてしまった。ダンジョンは特に問題もなくすんなり攻略できた。だが苦労したかいがあった。中々上位の剣が出来たらしい。ただこれってNO1の剣が出来たとかそんな単純じゃない。適正者が出来てその剣士がランクを上げて始めて結果が出る。ただ大雑把には分かるらしい。これは100位ぐらいは目指せる剣だって程度でこれはトップ10目指せる剣だーは結果論が多い。その点剣の値段は鉱石の質が大きい。鉱石と剣の出来これらで大体決まる。
「マスター疑問に思ったのですけど、宝石って何に使うんですか?基本剣の強さを決定するのは混合する鉱石ですよね?」
「宝石単独でも良いけど、鉱石剣と組みあわせる事でより高いレベルの相乗効果を生むことが出来るんだよね」
「じゃ狙って高いレベルの剣って出来るんですね?」
「うん、トップ10の持つ剣の大半は宝石持ちだよ。たださマイナスにはならないけど効果が高くなるものとそれほどの物と分かれて結局すべてが分かるのは適正者次第」
「鍛冶屋と冒険者が一緒になって無いと確かにややこしいそうですね」
20位ぐらいになっていよいよ僕は限界に来ていた。ゆっくりで良いならまだ上がるだろう。でも最短での最強を目指していた。無欲だったわけじゃない。自己満足が諦めだったわけじゃない。でも僕は明らかに変質していた。最強=ランキングNO1が明確な目的になっていた。いよいよランク戦を開始した。僕は自分で自信があった。僕は戦えば戦うほど強くなる。ここから1づつしか上がらないのは好都合だった。まず手始めに僕はギルドと連携して5人の相手を順番に一日で倒してランキングを上げた。何故こんなに強いのか?と言うと戦略とか相性とかそんなものじゃない。相手が拳銃だとすると僕はミサイルぐらいの差がある。圧倒的な破壊力の差がそのままストーレートに結果に出ていた。幸い死人は無かった。ただ僕はこの先もう誰かが死んでも良いと思っていた。僕には手加減なんて無理だと分かってきた。以前はそれがある程度は出来た。でも上位はどれだけ圧倒的な差があってもその余裕が無くなる。確実に差は縮まっている。そして、10位に上がるまでに一人殺してしまった。殺さないように出来ないわけじゃない。勝つためには殺すしかなかった。僕がある意味弱いから。圧倒的火力以外僕には強みが無い。攻撃が単調なんだ。シンプルだが絶対に勝てない強さはアル。ただ僕は後悔は無かった。死ぬのは怖いが殺すのは怖くなかった。負けを認めて僕に譲れば良いからそれをし無いなら殺す事も仕方ない。
ランキング10位がマーフィだった。僕がマーフィに会えなかったのは探そうとしてなかったから。目的があって探して見るとすぐ見つかった。彼はダンジョン攻略に出発したらしい。彼ほどのダンジョン攻略者が何故こんなに簡単に尻尾をつかませたのか?良く分からないけど。
「やあ新人君」
「マーフィ、初めてあいますね。同じギルドの竹中研二です。今11位です。ランク戦受けてもらえますか?」
「拒否権は無いね。しかしダンジョンで僕がランク戦を受けるのは久しぶりだよ」
その意味が彼の回りを診て分かった。おそらく彼はモンスターマスターの属性を持ってるはずだ。そんな属性聞いたことがあるのか?と言うと無い。だって彼の周りのモンスターが勢ぞろいして大人しくしてるを見たら多分そうじゃないかな?と見てる。
「ちなみにいつも連れてるのですか?」
「良いや。さすがに街でぞろぞろ連れて歩くわけにはいけないからね。ダンジョン攻略の時だけさ」
(ネリー何かアドバイスはあるかい?)
『今の状態が最高の状態なら、ケンジならおそらく倒せると思う』
(励ましありがとう)
僕はまず最大火力をマーフィの回りを巻き込んで剣を振り下ろしてガツンとぶつけてみた。計算どおりマーフィは吹っ飛んだ。でも消し飛んだわけじゃない。さて彼を排除したのでモンスター狩りの時間だ。連射爆発滅茶苦茶に火力をモンスターに打ち込んだ。その中で大きなモンスターに絞ってマーフィにぶつけたものと同じものをぶつけて消滅させた。僕の読みどおりだ。ネリーがアドバイスをいつもならくれるけど、今回は無かった。それは勝てるって単純な意味だった。モンスターを蹴散らして僕はぐったりしてたマーフィから剣を奪った。鉱石を集めて袋につめてぐったりしてるマーフィに抱えるように持たせて僕は魔方陣を使って外に出た。さすがに鉱石を奪う気にはなれなかった。それにもう僕には意味が無かった。僕はギルドに帰ってマスターにマーフィの剣を渡した。




