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真の力

「なんだこりゃ?!」

「これが伝説の剣の真の力なの。実際はこんなものじゃない。これが入り口だというだけ」

「僕を急成長させる力じゃないの?」

「ケンジ自体は今の冒険者レベルだとそれなりには使い手だと思う。でもネルフィムの力はそんなものじゃない。ケンジが適正者として選ばれたのは自己満足だと言いきれる心の部分が大きいよ。ネルフィムにとって剣士はネルフィムの力を引き出すための触媒のようなもの。本体はネルフィム私」

「ええーーー」

「もちろんケンジのこれまでの成果は無駄じゃない。ただケンジのレベルによってそもそも眠ってる力を扱えるようになるだけ、ケンジ自身の何か?がこれら炎を引き出すわけじゃない」

「じゃ何故僕はこの力を最初使えなかったのか?と言うと僕の力不足じゃなくて、僕が使いこなすレベルに達してなかっただけ?」

「そういう事になるかな。ただ核爆弾があったとして人間には過ぎたる力だとしてもそれをどう使うか?は人間自身だと思う。その考えと多分似てるのかな。もちろん私は使用者であるケンジに適切だと思うアドバイスはしていくつもりだけど、最後にどうするか?はケンジ自身」

「戦えば戦うほど強くなると言うのはまんざら出鱈目じゃないんだね」

「若干の進路修正はあるから正確ではないけど出鱈目じゃないね」


 僕は上のランクの依頼を楽にこなせるようになった。ただしもっと大事な事があった。そこから際限の無いネルフィムが持つ力の解放を付き合っていかなくてはいけなくなった。最初は炎の柱程度だった。難易度の高いモンスターの依頼をこなすうちに僕は何故これらがソロで倒せるのか?についてマーフィの背中が多少見えてきた気がしてた。僕らは見た目だけで中身はまさに怪物クラスの力を持つ。徐々に炎に爆発する力が混ざってきた。僕は最終的に高難易度のドラゴンを一人で倒してしまった。ドラゴンのブレスをものともしない防御力と、ドラゴンを木っ端微塵に吹き飛ばし灰にしてしまう爆発が剣から放たれる。何故僕がドラゴンに勝てたのか?と言うとドラゴンがはいてきたブレスをノーダメージでやり過ごし、そのお返しに一振り爆裂の剣を放っただけだから。この交互のやり取りだけで終ってしまった。


「おめでとうケンジ君。ランク100位達成だね」


 マスターが褒めてくれた。ドラゴンを倒しただけで100位になれるわけじゃない。単独でのドラゴン討伐を成功させる点。ただ僕は傲慢になったのか?と言うとそうじゃない。極めて冷静に僕は100位程度の剣士じゃないと考えている。何故なら僕はドラゴンに圧勝してるから。僕の勝ち方の中身は問われないから。なおかつランキングには致命的欠陥があって、あまりの異常な急成長をする冒険者には対応できないから。


「ネリーはどう思う?そろそろ上位ランカーを直接倒すべきだと思う?」

「効率が悪いと思う。確実に受けてくれるのは1つ上でしょ?もっと依頼によってランクを上げてそこが限界になって初めて戦えば良いよ。しかも挑まれたらリスクだけ高いと目の付けられやすい対人は避けて素早く上げてしまうほうが良いかな」

「意外だなもっとネリーは対人の強さにこだわると思ってた」

「それは正しい見方だと思うけど、私はTOP20,30じゃないと拘るほどの相手居ないと見てるから」

「それは確かにそうだね。僕も今の100位ってランク低いと見てるから」


 僕はモンスター討伐以外の依頼を行うことにした。依頼内容についてマスターに相談する事にした。


「ケンジ君以前何故鍛冶屋と冒険者ギルドが一緒になってるか?話してたよね」

「ありましたね」

「私が直接出す依頼が多ければどう思う?」

「なるほどそれは合理的だ」

「鉱石や宝石を集める依頼を引き受けてくれないかな。実はね今までもそれに近いものがあったんだよ」

「え僕やってました?」

「モンスター討伐の場所ってあんまり考えて無いでしょ?」

「昔農作物の被害とかあったので意識してましたけど確かにあまり今は考えて無いですね」

「ケンジ君がこなした依頼の中に鉱石採掘の坑道でのモンスター排除のものが多々あるんだよ」

「言われて見るとそうですね。あまり派手な火力出せないから面倒な依頼ちょくちょくありました。あれそういえば坑道ですね」

「そそウチのお得意さんなのよ。鉄と違ってあの手の鉱石って剣にしか使えないから。他にも鍛冶屋はあるけど、私達鍛冶屋の生活に直結した依頼なんだよね」

「何故当時教えてくれなかったんですか?」

「だって全体の依頼の中でそんなに多く無いから。それに関係してくるのはかなりハイレベルな冒険者だけなので、まさかケンジ君がこんな数ヶ月でこのレベルに来るなんておもいもしなかったからだよ」

(確かに僕本人が異常だと思ってるから)

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