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エセタバコ事件 その1

次の日、早速ヒダたち探偵部はエセタバコ事件の調査を始めた。

「ねえ、ヒダ。だれかに聞き込みとかするの?」

「じゃあ、まず入学式で会った弘前ツガルに話を聞こうじゃあないか。」

「あいつに何か当てがあるのか?」

「おめェ覚えてねェのか?あの朝落合ビンゴとかいう先輩がツガルに自分がタバコを吸ってることを学校に言いふらせようとしたんだぞ。怪しいと思わねェのか!?」

「ああ…。そんなことあったような…。」

「それにあン時あの路地でビンゴはタバコを吸っていたらしいが吸い殻っぽいものは落ちてねェんだ。」

「じゃあヒダはあの落合ビンゴが怪しいと思うんだ。」

「まァ、そうだな。」

ヒダたちは昼休みにツガルに聞き込みをした。

「なァ、ちょっといいかィ?」

「あっ、ヒダくん。このあいだはありがとう。」

「いいよ。俺が勝手にやったことだし。それよりこのあいだの落合ビンゴのことだがあの後何かされたりしたか?」

「ううん。特に何も。どうして?」

「俺たちは探偵部だからな。調べなくっちゃあならんのだ。」

(ヒダ超ドヤ顔なんだけど!)

(調べなくっちゃあならんのだ。って何だ!うぜ~)

横で見ていたコマチとカイジは思った。

「へ、へえ~。探偵部なんてあるんだ。知らなかったよ。」

「まァ、実質昨日できたばっかだからなァ。知名度が低いのはしょうがねェが、今回の事件を解決できたら壁新聞部に売り込んで有名になるッ!と思っていただこう。」

(ヒダテンション高いわね~)

(と思っていただこう。って何だ!うぜ~)

横で見ていたコマチとカイジは呆れた。

「なあ、ヒダ。おれ思うんだけどさ、部室で待ってれば犯人がエセタバコを取りにくるんじゃないか?」

「…確かに。よし、行こう、部室へ。」

「じゃあ、健闘を祈るよ、ヒダくん。」

「おう、ありがとう。」

そのころ探偵部の部室には落合ビンゴがいた。しかしビンゴはここが探偵部の部室になったことは知らなかった。

「くそっ!箱ごと無くなってやがる!あれ全部でいくらすると思ってんだ!チクショー!あれがねえと自信が出ねえのに…。」

「自信?どういうことだィ、そりゃあ?」

「ハッ!いつの間に…。オ、オイお前!ここはオレが使ってる部屋だ。その…とっとと失せろ。」

「ここは俺たち探偵部の部室だ。探し物なら手伝いますがねェ。」

「た、探偵部だと。」

「ま、昨日できたばっかだけどな。」

「あたしとカイジはヒダに言われるがまま入ったんだけど。」

「あのタバコのことを知っているのか?」

「あァ、もちろん。そしてあんたが持ち主だということも目星がついてた。」

するとビンゴは観念したように話し出した。

「クソ。しょうがない。正直に言うよ。オレがあのタバコの持ち主だ。」

「何で学校にあんなにたくさん持ってきてたんですかィ?」

「それは…。」

やっと探偵ものらしくなってきました。

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