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入学式の朝 その2

週一のペースで書く予定でしたが書けるときは書いてしまおうということにしました。

では第二話をどうぞ。

ヒダは昔から野次馬根性やじうまこんじょう的なものがあり、小5の時に近所の廃墟に興味を持ち中に入って物色していたところを通行人に見られてしまい警察沙汰になったことがあった。今回の同級生と先輩のトラブルに興味を持ったのは決して同級生を助けようと思ったわけではない。ただ自分の好奇心で動いただけだ。

「なァ、あんたら何もめてんの?よかったら聞かせてくれないかィ?」

(うわ、またヒダ単刀直入に人が聞きにくいこと言いやがって)

(気持ちいいくらい単刀直入ね)

「なんだおめえは。喧嘩売ってんのか、あ~んッ?」

身長180㎝はあるその先輩は165㎝あるヒダからみても大きかった。しかしヒダにはそんなことは関係ない。

「いや、俺はただなんでもめてるのか気になっただけであんたに喧嘩売ってるわけじゃあないですよ。」

「おめえ調子こいてんのかッ!オレはこのチビと一対一でしゃべってたんだよ。邪魔すんじゃねえッ!」

「じゃあもう一人の君は?何があったか教えてくれないかィ?」

「スルーすんじゃねえッ!!!」

「ぼくが近道しようとしたらここでこの人がタバコみたいのを吸ってるの見ちゃって…」

「それで、口封じされたのか?」

「ううん。逆に「この落合おちあいビンゴがタバコの常習犯だと学校で言いふらせ」って言われて…」

その時、落合ビンゴを名乗る先輩はいきなり走り出して学校の方へ行ってしまった。

「ああ、行っちまった。」

ヒダは少し残念そうに言いながら辺りを見た。

「なァ、君さっきあの落合とかいうやつがタバコみたいなの吸ってたっつったよなァ。」

「う、うん。」

「なんで吸い殻がないんだ?つうかタバコの臭いもあんましねェし。」

ヒダの目の色がまた変わっていた。

「これは…気になるッ!」

「おいヒダ。もういい加減学校行こうぜ。マジで遅刻すんぞ。」

「ねえヒダ。あと5分しかないわよ。急がないと。」

「コマチ、お前時計なんて持ってたっけ?」

「さすがヒダ!いいとこに気づいたわね。この制服、腕のところに電波時計が付いてるの。ちなみに左腕が日本時間、右腕がニューヨークの時間、胸のリボンの裏に標準時の電波時計がついてるのよっ☆」

「お前のファッションにはついてけねェ。」

「同感。」

「あ、あの~」

「あッすまんすまん。君がいるの忘れてた。えっと名前は…。」

弘前ひろさきツガルです。助けてくれてありがとうございます。」

「ああ、いいって別に。俺は木曽川ヒダ。よろしく。」

「おれは立川カイジ。」

「秋田コマチよ。」

「まァ、俺は君を助けようとしたんじゃあなくて好奇心から話しかけただけなんだけどね。」

「まあ、ヒダらしいけどな。」

「そうね。」

「あの~。時間…」

「きゃっ!あと2分40秒しかないわ!」

「おい、ツガル!お前も走るぞ!」

「え…」

「急げェェェ~~~!!!」

四人はギリギリ入学式に間に合った。

次回やっとヒダたちが通う汐留中学校に入るのでお楽しみに。

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