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ヒダの日常

今回はヒダの家庭環境が明かされます。

「ピピピピピ」

「ふあァ。起きんのメンディー。」

6時50分、ヒダ起床。

「ヒダ、朝ご飯よ。」

「おい、母さん。また冷凍食品かよォ。」

「文句言わないの。それより昨夜ゆうべお父さんからメールがあって、無事に戦場から抜け出せたって。」

「父さんも戦場カメラマンなんてよくやるよなァ。命賭けてる割に収入良くねェのに。」

「あの人は命賭けてるっていうか野次馬しに行ってるようなものだから。ヒダだって野次馬根性あるでしょ。」

「まァ、分からんでもないけど、命は張れねェなァ。」

「あんた、もう時間じゃない。」

「やべェ。じゃァ、行ってきます。」

7時30分、ヒダ学校へ出発。そして家の前でクラス長の松本まつもとアズサに遭遇。

「あら、ヒダじゃない。あんたにしては早いんじゃないかしら。」

「よォ、クラス長。俺が早いんじゃねェ、お前が遅ェんだ。」

「フン。相変わらずひねくれてるわね。」

「おい、俺ァ正直モンだぞ。保育園から一緒で小学校の時は6年間同じクラス、正真正銘の幼馴染なんだからそれくらい分かるだろ。」

「分かってたまるもんですか。私だって好きであんたと同じクラスになってるわけじゃないんだから!」

「メンディーなァ。」

「もうその言葉も聞き飽きたわ。」

7時33分、カイジとコマチが合流。

「朝からお熱いねえ、二人とも。まるで併結運転してる「富士」と「はやぶさ」みたいだな。」

「その例えいらねェし、アズサとはただの腐れ縁だ。」

「「アズサ」だって。アズサちゃんどう思う?」

「キモい。っていうかコマチちゃんはこいつと同じ部活でキツくないの?」

「ううん。だってヒダあたしの服作るの手伝うって約束してくれたから今度うちに監禁して手伝わせるつもりよ☆」

「お前ら言いたい放題だなァ。」

7時45分、ヒダ学校到着。

「授業メンディ~。」

12時30分、給食。

「なァ、昨日ふと思ったんだけどさァ、人の肉って食ったら美味しいだろうかって。」

「給食中にそんなこと言わないでよ。」

「いやァ。クラス長なら分かるかなァと思って。」

「知るか。」

13時15分、掃除。

「掃除メンディ~。」

13時40分、午後の授業。

「午後の授業メンディ~。つ~か眠ィ~。」

16時、部活動開始。

「ふゥ~。畳最高~。俺畳と結婚してェ~。」

「勝手に結婚でもなんでもしてろ。それより依頼者募集しないとおれらただ放課後ゴロゴロしてる部になっちまうぞ。」

「あたしはこの間の生徒会長さんの事件みたいな恋愛関係ものの依頼がいいわ。」

「俺は昼ドラみたいなドロドロした浮気調査とかやってみてェなァ。ほんとにドラマみたいなのか気になるッ!」

「なかなか中学生ではそんな依頼ないだろう。親ならあり得るかもしれないけど。」

「う~ん。そういうもんかァ。」

その時ガラッと部室の扉が開いた。

「あの~、入学式の朝お世話になった弘前ひろさきツガルです。親の浮気って調査できますか?」

「待ってましたッ!」

ヒダは叫んだ。

カイジの「富士」と「はやぶさ」の例え、今の人は知らないですよね。

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