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ショウキャクロケット事件 その2

「ゴォーーー…。」

「何!僕が操作していない確率は100%なのに「サンダーバード」が発射してしまったぞ。まだ太陽エネルギーが5%足りないのに。」

ヒタチは校庭へ走った。

一方ヒダとカイジは茫然としていた。

「しょ、焼却炉が飛んでったぞ…。」

「昭和三十年代の焼却炉がァ…。」

「いや、もう昭和関係ないから。」

するとヒタチが二人のもとへ走ってきた。

「オイ!君たちか!?僕のサンダーバード号を勝手に飛ばしたのは!」

「誰だ、おめェは?」

「オイオイオイ!質問文に質問文で答えたらテストの点が取れる確率は0%ということを知らない確率は100%のようだな。」

「はァ?」

「なあ、ヒダ。こいつうちのクラスの土浦ヒタチだよ。理数系マニアで有名だ。」

「お前、理数系のくせして文の間違い正してんじゃあねェ!あとそのなんちゃら%もうっとーしい!」

「オイオイオイオイオイ!僕の最初の質問に100%答えろ。それとも質問文に質問文で…。」

「あ゛~~~ッ!うっとーしいッ!」

その時

「おい、焼却炉落ちてきてないか?」

カイジが空を指差した。確かに黒い物体がどんどん大きくなっていく。

「クソ!君たちのせいでサンダーバードが落ちてきてしまった確率は100%だ。」

「おい、そんなことよりあの焼却炉なんとかしねェと明日の新聞に「汐留中学校 大破する 犯人は土浦ヒタチの確率は100%」って書かれちまうぜェ?」

「心配はいらない。パラシュートがあるからな。それに新聞に載っても僕は中学生だから名前が載らない確率は100%だ。」

「チッ。面白くねェ。」

「面白くねェって学校大破の方が良かったのかヒダ…。」

カイジは呆れた。

「ポチっとな。」

ヒタチが腕時計のタッチパネルを押した。すると焼却炉の上に白いパラシュートが出てきてゆっくり校庭へ着地した。

「学校は大破しなかったが町を危険にさらしたのは間違いねェからなァ、ヒタチくんよォ。良くて停学、悪くて退学だな。」

「何言っているんだ。君たちが僕の実験を邪魔したのが悪いんだ。それにここは公立中学校。義務教育だから退学は無い確率は100%だ。」

「ぐぬぬ。」

そこに神田校長がやって来た。

「何だね、この騒ぎは?」

「校長先生ッ!聞いてください!この土浦ヒタチっつー理数系バカが昭和三十年代の焼却炉を魔改造して空に打ち上げちまったんですよ。」

「そうだな。」

「へ?知ってるんですか?」

「知ってるも何も市も公認だよ。」

「え~~~ッ!」

「そう、僕は汐留市が認めた子ども研究家なんだ。だから邪魔をした君たちが悪い確率は100%だ。」

「え゛~~~ッ!!!!!」

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