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入学式の朝 その1

初めまして、王將おうしょうモリオといいます。

この物語は小学校のときに書いたもののひとつで、舞台を小学校から中学校にしてリメイクしたものです。

初めての投稿なのでおかしな点もあるかもしれませんが読んで頂けたら幸いです。

「ああ、制服メンディーなァ。」

木曽川きそがわヒダは桜の散り始めた通学路を歩きながらつぶやく。(メンディーとはヒダがよく使う「めんどくさい」の略である)

「なんだよヒダ。今日からおれらは中学生なんだぜ。もうちょいテンションあげろよ。」

立川たちかわカイジは呆れながら言う。

「そうよヒダ。あたしみたいにもっとはじけないと青春できないよっ☆」

と言う秋田あきたコマチの制服には本物のスーパーボールが散りばめられている。

「お前なァ、もう小学校じゃあねェんだよ。その服なんとかならんのか。」

「え~。だってあたしの夢はママみたいなファッションデザイナーになることだもん。それに今日からもっとはじけていくからスーパーボールがいいかなって思ったんだけど。ポップコーンの方がよかったかしら。」

「いやそれ以前に校則違反だから…。」

三人は今日から汐留市立汐留中学校しおどめしりつしおどめちゅうがっこうに通う新一年生だ。三人とも同じ小学校の出身で親友と呼べる仲だ。ちなみに汐留市は東京西部にある人口十万人弱の郊外都市。閑静な住宅街が広がる名所も特にない地味な町である。

「ねえ、二人ともあたしのこと変人扱いするけど二人だって変わってるじゃない。」

「お前ほどじゃねェよ。」

とヒダとカイジは口をそろえて言う。

「まず、カイジは鉄道オタクでしょ。」

「オタクじゃない!マニアだ!!!」

「ヒダはめんどくさがり屋なのにひとつのことに興味持つと夢中になっちゃうのよね。」

「まァ、スッキリすれば飽きちまうんだがな。」

「二人ともスルーすんな。」

「とにかく、二人だって個性はじけてるじゃない。」

「お前のスーパーボールほどじゃねェよ。」

その時、ヒダの目の色が変わった。

「おい、ありゃあなんだ。」

路地の奥に二人の男子中学生がいて何かもめている。先輩とヒダたちの同級生のようだ。

「てめぇ、なに勝手にオレの専用道歩いてんだ、あ~んッ?」

「すいません。ぼく今日から中学生で知らなくて…」

「なあ、ヒダ。関わったら面倒事になりそうだ。ここは見なかったことにしようぜ。」

「ヒダ、たぶんあの先輩、名札の色からして三年生よ。関わったら危ないかも。」

「いや。気になる。」

ヒダはそう言ってズンズン路地の方へ歩いて行く。

「もうこうなったらヒダについてくしかないわね。」

「あ~。中学校初日から遅刻かよ。メンディ~。あ、ヒダ語うつった。」

コマチとカイジもヒダについて行った。

いかがだったでしょうか?

これから週一のペースで投稿していく予定ですので次回も読んで頂けると嬉しいです。

感想もお待ちしてます。

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