【小説ウィテングス対フェニックス】(1回戦)9回表
マフジー
「続投か…」
Line
「頑張りましょう!」
【ダンダンダン】「マフジー!」【ダンダンダン】「マフジー!」【ダンダンダン】「マフジー!」
アナウンス
「9回表、フェニックスの攻撃は、4番、ライト、前田」
前田勝之
「そういえば、今日の試合ってホームラン1本も無いな…」
Line
(言われて見れば…)
「かっ飛ばせ!かっ飛ばせ!前田!かっ飛ばせ!かっ飛ばせ!前田!それかっ飛ばせ!前田!」
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ボール!」
前田勝之
「うん…」
Line
(恐らくねらってる…)
【ピシュ】
【カキィ】
桂木主審
「ファールボール!」
Line
(うんねらってるね…)
マフジー
(4番だけにパワーがありそうだな…)
前田勝之…その華奢な体からは想像出来ない怪力で本塁打を量産する男である。
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ボールツゥ!」
前田勝之
「逃げの姿勢だな…」
Line
(じゃあなに?打たれて追加点を増やしたいの?)
【ピシュ】
【カキィン】
Line
「え?」
Lineのサインは低めの落ちるシンカー。
しかしそれを前田はアッパースイングで捉えた。
打球はライトへ
scarlet
「ヤバいよ…」
scarletがフェンスにつく。
スマッシュ
「オイオイ…」
スマッシュもscarletの元に駆け寄る。
scarletが思い切りジャンプする。
【ガシャァン】
打球はscarletの僅か上にいき、フェンスに当たった。
スマッシュ
「それ!」
クッションボールをスマッシュが処理して2塁へ!
染谷塁審
「セーフ!」
前田勝之
「届かなかったか~」
アナウンス
「五番、レフト、雅昭」
熊谷雅昭
「うっしゃぁぁぁぁぁあ!」
Line
(熱い…)
マフジー
(その熱さを利用するか…)
Line
(はい)
初球低めのストレート!
【カキィン】
のりは
「ほい!」
【バシィ】
染谷塁審
「アウト!」
前田勝之
「ヤベェ!」
前田が出てる!
のりは
「タッチ♪」
染谷塁審
「アウト!」
前田勝之
「くっそ~…」
阪神政虎
「6点差だからまだいいだろうが…」
疾風の音
「本当だよ」
続く大原をファーストライナーに打ち取ってチェンジ!
~その頃・バッティングルーム~
セブンの独り言
「聞いたか?この回は総力を上げるってよ」
采佳
「きました!」
セブンの独り言
「恐らく采さんはscarletの代打だと思いますので」
采佳
「さて、素振りしますか…」
~ブルペン~
双樹槇
「え?今すぐベンチへ?」
鈴木肇
「大方、代打だろうな…」