【小説ウィテングス対フェニックス】(1回戦)8回表
アナウンス
「ウィテングス、選手の交代を行います。代走のユーリがそのままセカンド、代走のscarletがそのままライト、代打のLineがキャッチャー、そしてウィテングスのピッチャーはマーキー・F・ジョーイ。背番号57。」
【ダンダンダン】「マフジー!」【ダンダンダン】「マフジー!」【ダンダンダン】「マフジー!」
マフジー
「初登板だ!」
Line
「初マスクです」
疾風の音
「頑張れ~」
アナウンス
「8回表、フェニックスの攻撃は、七番、ライト、松戸」
松戸真介
「うっし」
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ボール!」
松戸真介
(初球は外か…)
【バシィ】
桂木主審
「ストラィク!」
松戸真介
(お次は、カットか?)
Line
(えっと…、次は…)
【ピシュ】
【カキィ】
桂木主審
「ファール!」
松戸真介
(真ん中にカットか…)
阪神政虎
(あんまり球数を稼がせるな)
【ピシュ】
【カキィン】
マフジー
「!!?」
金城塁審
「ファール!」
マフジー
「ふぅ…」
Line
(それじゃ)
マフジー
(シンカーか…)
【ピシュ】
【カキィ】
桂木主審
「ファール!」
マフジー
「低めに決まったのに…」
Line
(何なのコイツ…)
【ピシュ】
Line
「あっ…」
【カキィン】
打球はセンター前へ
アナウンス
「8番、セカンド、前沢」
前沢優斗
「ん?」
監督からサインが出る。
前沢優斗
(了解)
【カキィン】
マフジー
「うわぁ!」
ピッチャー強襲のヒット!
熊谷雅之
(初球ヒッティングのサインでした)
アナウンス
「フェニックス、9番、榎本に代わりまして、山田。フェニックスのバッター、山田。背番号2。」
「オオオオ!」
マフジー
「山田か…」
Line
「凄い人気…」
山田久義
「さて、仕事だ…」
山田久義。フェニックスの正捕手だった男だ。
しかし、前田の台頭や松田の登場で今じゃ出番は少ない。
けれど、持ち前の打撃センスと明るい人柄でチーム内の評価は高く、今はコーチ兼任でやっている。
「や、ま、だ!」【ダンダンダン】「や、ま、だ!」【ダンダンダン】「や、ま、だ!」
球場に「山田」コールが鳴り響く。
マフジー
「凄い…」
疾風の音
(呑まれるな…)
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ボール!」
マフジー
「っく…」
「そ~れ。や、ま、だ!」
阪神伝統?のメガホン連打による応援歌の大合唱が始まった。
「やまだ~、やまだ!かっ飛ばせ!山田!」
【ピシュ】
【ガスッ】
桂木主審
「ボールツゥ!」
マフジー
「おっと…」
山田久義
「2球外れたか…」
Line
(この人はベテランなんでしょ…)
椿
「え?現役20年目?」
【ピシュ】
【カキィン】
マフジー
「あぁ!」
打球は外野の
scarlet
「マジか!!」
スマッシュ
「ダメだ!」
右中間を抜ける。
松戸真介
「よし!」
松戸が3塁ベースを蹴って本塁突入を試みる!
【バシィ】
松戸真介
「!?」
【ズザァ】
桂木主審
「アウト!」
松戸真介
「なに!」
スマッシュがクッションボールをストレートに本塁に送球!
山田久義
「良い肩してるね」
松戸真介
「やられた…」
熊谷雅之
「さぁ、トドメを刺そうか…」
アナウンス
「1番、センター、村田」
村田秀也
「ふぅ…」
【カキィン】
マフジー
「シンカーを!?」
Line
「ヤバい!」
打球は右にスライスする。
scarlet
「厳しいな…」
scarletが打球を追いかけるが
ブレーキ
「とれるか…」
scarletがフェンスにへばりつく!
前沢優斗
「どうだ!」
scarletが飛びつく!
帆田塁審
「フェア!」
スマッシュ
「オイ!」
フェンス直撃を確認したランナーは次々にホームに帰ってくる!
村田は俊足を生かして3塁へ!
小 7ー12 フ
熊谷雅之
「また5点差に広げたぞ…」
阪神政虎
「くっ…」
アナウンス
「2番、セカンド、竹岡」
竹岡優
「スクイズは禁止か…」
Line
(スクイズは無い)
阪神政虎
(スクイズでもしてみろ…)
【カキィン】
阪神政虎
「平凡だな…」
ショートのりはが1塁送球で2アウト
小 7ー13 フ
アナウンス
「3番、サード、平田」
B●
S●●
O●●
【ピシュ】
平田祥二
(ボール…)
【バシィ】
桂木主審
「ストラィクバッターアウト!」
平田祥二
「うわっ…」
マフジー
「なんとか乗り切ったぜ…」
フ 110 014 33|13
小 000 020 5 |7
【フェニックス】
前園-井田-福川-榎本/前田
【小説】
ikki-アルフェッカ-ほのぼの-イグッチョ-阪神政虎-マフジー/疾風の音-椿-Line