【小説ウィテングス対フェニックス】（１回戦）６回裏
～１塁ベンチ～
椿さんを中心に円陣を組む。
椿
「みんな、確かにフェニックスは強い。けどさ、こっから逆転したら面白くない？」
ナイン
「………………」
椿
「前回の試合からなんか皆さんバット降るのが固くなってますよ」
しら
「そうですね…」
椿
「もっとリラックスしていきましょう！ライトスタンドを見てくださいよ」
椿さんはライトスタンドを指差す。
http://www.youtube.com/watch?v=oGrOi4UQjsQ&sns=em
のりは
「あれは…」
椿
「チャンスメイクテーマって曲です。皆さん…、ファンは諦めてませんよ…」
ナイン
「……………」椿
「ここで、フェニックスに勝って、今後の戦いに勢いをつけましょう！やるぞ！」
ナイン
「おぅ！」
桂木主審
「バッターラップ！」
のりは
「やべっ！」
アナウンス
「６回裏、ウィテングスの攻撃は、３番、ショート、のりは」
のりは
「さて！」
前田勝之
（初球チェンジアップ）
【バシ】
桂木主審
「ストラィク！」
のりは
「予想外…」
前田勝之
（直球だけじゃ野球はできないぜ）
井田慶次郎
（そうだ！）
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ストラィクツゥ！」
のりは
「変わって直球…」
椿
「今のストライク？」
のりは
「参ったな…」
井田慶次郎
「あ、そ～れ」
【ピシュ】
のりは
「わっ！」
スローカーブ
【ガギィ】
井田慶次郎
「ヘイ！」
ピッチャーゴロ
染谷塁審
「アウト！」
アナウンス
「４番、ファースト、椿」
椿
「よろしくお願いします！」
前田勝之
（怖いバッターなんだよな…）
「つーばーき！」【ダダン】「つーばーき！」【ダダン】「つーばーき！」
井田慶次郎
「っせいや！」
【ピシュ】
【ガギィ】
桂木主審
「ファール！」
椿
（やっぱりチェンジアップ…）
前田勝之
（次は…）
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ボール」
椿
「外れたか…」
疾風の音
「チェンジアップとストレートで使い分けるな…」
【ピシュ】
【カキィン】
金城塁審
「ファール！」
椿
「ストレート…」
井田慶次郎
「さてと…」
【ピシュ】
椿
「しゃぁ！」
【カキィン】
井田慶次郎
「あ……」
センターの村田とレフトの雅昭が追いかける！
椿
「抜けろぉ！」
【ダァン】
金城塁審
「フェア！」
椿
「よし！」
１塁ベースを蹴る！
熊谷雅昭
「死に晒せやぁ！」
雅昭が２塁に送球！
椿
「うおお！」
倒れるように椿はヘッドスラィティングした！
帆田塁審
「セーフ！」
椿
「うっし！」
【ダダン】「つーばーき！」【ダダン】「つーばーき！」【ダダン】「つーばーき！」
「オーオーオーオー」
「戦え千葉ロッテ～」
「オーオーオーオー」
「た、たかえ！千葉ロッテ！」
アナウンス
「５番、キャッチャー、疾風の音」
井田慶次郎
「さっきは油断した…、相手は四番だった…」
前田勝之
「まぁ後続を断てばいいよ」
疾風の音
「この回、１点も多く返さないとな…」
井田慶次郎
（インコースのストレート）
【ピシュ】
【バシィ】
桂木主審
「ストラィク」
疾風の音
「いきなりクロスファイア…」
前田勝之
（次も…）
【バシィ】
桂木主審
「ストラィクツゥ！」
疾風の音
「？いまのは…」
桂木主審
「なんか？」
疾風の音
「あ、いえ何でもないです」
前田勝之
（確かに今のはボールさ）
井田慶次郎
（前田さんのキャッチングは上手いぜ）
前田勝之
（それでは！）
井田慶次郎
（おぅ！）
【ピシュ】
【カキィン】
疾風の音
「あっ…」
打球はレフト雅昭が…
熊谷雅昭
「オーライ」
【パシィ】
金城塁審
「アウト！」
椿
「タッチアップ出来ねえよ」
疾風の音
「打たされた…」
アナウンス
「６番、センター、しら」
しら
「参ったな…、アウトコースが苦手ってバレたか…」
【ピシュ】
しら
（アウトコース）
【バシィ】
桂木主審
「ストラィク！」
しら
（うーん…）
椿
（次もアウトコース来るぞ…）
【ピシュ】
しら
「ぐっ…」
【バシィ】
桂木主審
「ストラィクツゥ！」
しら
「またアウトコースか…」
椿
（次、気をつけろ！）
前田勝之
（コレ…）
しら
（もうアウトコースにヤマはる！）
【ピシュ】
しら
「あぁ!?」
【ブゥン】
【バシィ】
桂木主審
「ストラィクバッターアウト！」
しら
「外から内へのスローカーブか…」
フ 110 014|７
小 000 020|２
