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寒さ嫌いの氷魔術師  作者: カフェイン
第二章 任務編
15/23

任務開始 ミッションスタート

作戦会議ブリーフィングも終わり、正人たちはで家に帰っていた。

班を決めた後の話し合いをまとめると、


・8時に学校に集合。

・担任の今村のほかに校長含む4人の計5人の先生が同伴する。

・2班一組となって行動すること。

・建物内に入り、何か異変が起きたらすぐに先生に報告すること。

・建物内すべてを見回り、何もなかったことを確認した時点で任務終了とする


だいたいこんな感じだ。

もちろん、みんな一番最後のように何もなく終わるとは思っていない。

もし誘拐事件の犯人が出た場合、できるだけ戦わずに逃げその時点で任務を終了とすることになっている。



「無事に終わるといいね」


光が心配そうにつぶやく。

それは正人たち全員の言葉を表現したものだ。


「でもまあ、校長が出てきてくれるなら問題なく終われるだろ」


「いくら危険な任務だからって僕も校長が出てくるとは思わなかったよ」


上にも書いたように今回は校長も任務に同伴するという。

普通は校長が直々に動くことはほとんどないのだが、今回の任務は危険とわかっているからか、それとも別の理由からかはわからないが校長も来てくれることになった。


「でも、校長先生が来てくれるなら少し安心できますね」


と星姫が言う。

なるほど、そのあたりの狙いもあったのかもしれないな。

それでも油断はできないが、幾分かはましだろう。


「他に先生4人も来てくれるから、いざとなったら任せて逃げれば大丈夫でしょ」


光の少し危ない冗談に正人たちは笑った。








「聞いたわよ正人、明日任務だって」


「なんだ、知ってたのかよ」


家では姉の葉月が俺の部屋に入りそう聞いてきた。

ちなみに姉さんは問題なく1組に入った。

戦闘考査では他の生徒を全く寄せ付けなかったらしい。


「表向きは廃工場の確認、本当の目的は誘拐事件の犯人がいたという証拠見つけさせるつもりなんじゃないかってうちの委員長が言ってた」


咲は、もしかしたら戦わせて犯人たちの戦力を削ることも目的かもしれないとも言っていた。


「どこの誰かは知らないけど面倒な任務を持ってきたものね」


任務は基本は外部から依頼されるものである。

依頼がないときは校長が適当に作るらしいが、今回の任務でそれはないだろう。


「でも大丈夫なの、犯人がいる可能性高いんでしょ」


その言葉に少し驚いた。

姉さんには珍しく心配した様子だ。


「一応、魔法防護服を着ていくことになってるし、先生も5人ついてきてくれるから大丈夫だよ。本当に危険な時は犯人に魔法使ってもいいって許可も出てるし」


「そう、なら大丈夫そうね。頑張りなさいよ正人委員長(笑)」


どうやら、正人が委員長になったことも聞いたらしい。

いったい何処から情報を仕入れてきたのか。


「闘技場で光ちゃんと暴れたこともきいたわよ。あんたもなかなかやるじゃない」


「なんでそこまで知ってんだよ!?あと、さっき俺のことちょっとバカにしたよな」


そう言いかえしたときには葉月は既に正人の部屋にいなかった。









翌日・・・・


現在7時50分、1組の全ての生徒が集まったころ校長が教室にやってきた。

教室が少しざわめく中、


「1組の諸君、今回はつらい任務を押し付けてしまいすまないと思っている」


と1組のみんなに謝罪をした。


「だが、今回の任務では我々教師たちが君たちを危険な目には合わせはせん。この紅魔法学校校長、

荒木浩が約束しよう」


校長は堂々と言い放った。

ていうか校長って荒木浩っていうんだ。

正人たちはやっと(ていうか今更)知ることができた校長の名前に少し感動(?)を覚えた。


「それでは一旦これで失礼する。みんな頑張ってくれたまえ」


と言い教室を出て行った。

みんなを励ますのが目的だったのだろう。

校長の発言により1組全員不安が和らいだようだ。


「全員そろったな、では少し聞いてくれ」


咲は40人全員そろったことを確認し、みんなを一通り見回す。


「今からの任務、みんな頑張っていこう」


そう言い、俺の方を向いてきた。


‘お前も何か言え’


目線でそう訴えかけてくる。

みんなの方を向くと光、俊介、星姫、それに海斗と弥生も咲と同じような視線を向けてきていた。

正人は一度ため息をつき、


「それじゃあ任務開始ミッションスタートだ!」


大きな声でそう言った。

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