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寒さ嫌いの氷魔術師  作者: カフェイン
第二章 任務編
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決着 魔法と仲間

「おいおい・・・・・・俺はまだ・・・戦え・・るぞ」


「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・」


浮谷と小野寺はボロボロになりながらも立ち上がった。

光は全力で撃ったはずだ。それでまだ立てるなんて・・・

光はさっきの技でほとんど体力、魔力ともつきかけてるし、正人もかなりのダメージを受けていたので正直これ以上の戦闘はきつかった。


「どうした、かかって来・・クッ」


「ウっ・・・・・・・・・」


しかし、二人も満身創痍のようだ。

光の大技は確実にダメージを与えている。


「やめておけ、お前たちはもう戦えないだろ」


いまだに戦おうとする二人の前に咲が入り込み、二人を止めた。

しばらくの間沈黙が流れる

そして二人は武器を消した。


「ちっ、わかったよ。悔しいが俺達の負けだ」


「降参する・・・・・・」


二人はようやく負けを認めたようだ。

任務は明日なのに相当魔力使ってしまったな。

これで明日戦えるのか・・・・

そんなこと思っていると。



「響け、空色の音色」


咲が魔力でバイオリンを生成し、弾き始めた。




心地よい音楽が流れる。

まるで心の中に風が吹き抜けていくようだ。

演奏が終わるとある程度の魔力が回復していて、体が軽くなっていた。

他の三人も同じく回復している。


「咲、これは・・・・・・」


「ああ、私の魔法演奏オーケストラの一つだ。今のは光陽属性の魔法で回復の効果がある」


光陽の魔法か・・・・・

特殊二属性は扱いが難しいはずなのに凄いな。



地球上に魔法が存在し始めたのは、およそ150年ほど前だ。

当時、日本の南西の沖縄付近の島に宇宙そらから直径約20メートルほどの隕石が落ちてきたのがその始まりだという。

幸いその島は無人島だったのでけが人はいなかった。

たくさんの研究者たちがその島に集まり岩を調べたらしいが、地球上のどの物質とも一致しなかった。

翌日、あまりに大きな岩だったため運ぶことができず、小さなかけらを持ち帰りることしかできなかったが、大部分を切り取って本格的に研究しようということになり、機械が導入された。

しかし、急にその岩は消えた。

目撃者の証言によると、いきなり岩が光だし粒状になって空に消え散ったという。


その一年後に初めて「魔法」が確認された。

最初は指先から小さな火が出たり、水が少量出たりするだけだった。

その人たちの体を調べると、あの岩の成分と同じものが血液中から発見されたそうだ。

さらに研究していくうちに魔法には5つの属性があることが分かった。

それが、火炎、水氷、雷鳴、大地、風雲の5つだ。

そう、初めはこの五つしか見当たらなかったのだ。

では、どうやって光陽と闇陰の特殊二属性はいつ発見されたのか。

特殊二属性はもともと身体の中にあった成分と魔力が融合して作られたのだ。

なので、この二つの属性は体の中で作られているので魔力量の個人差が大きい。

しかも、5属性とは種類も違うため扱いが難しいのだ。





場所は変わってここは教室。


「・・・ということで委員長は氷村正人に決定する。文句はないな浮谷、弥生」


「わかってるよ。」


「私も・・・・・・・・・」


二人は納得し、こうして正人は委員長になった。

やっと面倒事が終わったと思って、俺はいったん自分の席に戻った。

次はどうやら班決めをするらしい。

一班5人でクラスの人数は40人いるから8班できることになる。


「では、決まったら私のところに報告にきてくれ」


咲はみんなにそう言い自分は席に戻り何やらノートを開け書き始めた。

真面目な咲のことだ。任務のことを書いて作戦などを決めているのだろう。

正人はもう班が決まっているので少し休もうと思い、寝ようとしていたところに浮谷と小野寺が来た。


「どうした、二人して。」


正人が聞くと、


「一応、謝りに来たんだよ。難癖つけて悪かったな」


「私も謝る・・・・・・・」


「別に謝らなくてもいいって。俺もお前も咲に振り回されただけだろ」


正人は笑いながら冗談めかして言う。

特に何も思ってないようだ。

それを聞き二人はきょとんとし、


「そうか、俺は浮谷海斗だ、海斗でいいぜ。よろしくな正人」


「私は小野寺弥生・・・・・・・。弥生で構わない・・・・・・・・。」


「俺は氷村正人だ。改めてよろしくな」


正人は二人とがっちり握手した。

頼もしい新たな仲間ができた。

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