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短編・その他(ハイファン、童話、推理、詩、純文学、その他)

シンデレラのガラスの靴の考察

作者: 二角ゆう

※本文にはchatGPTにて収集した情報を多く含みます。

 よく知られているシンデレラのお話。

 ちょうど投稿しました拙作の短編をきっかけに、シンデレラの靴について、少し考えてみたいと思います。


 まず時代背景ですが


 ○17世紀のフランス

 シャルル・ペローの書いたシンデレラが今に残っているお話として一番知られているのではないでしょうか。


 いわゆる王子様の妃となって幸せに暮らしました。

 また義姉たちもシンデレラに許され、宮廷で良い結婚を紹介されて大団円というハッピーエンドになっています。



 さて、ここで疑問が湧いてくるのが『ガラスの靴』


 古来より黒曜石は装飾品などに使われてきました“天然ガラス”です。

 石英と同じ二酸化ケイ素です。


 生活用品(窓ガラス)などには、鉱物名:石英である水晶(クォーツ、ロッククリスタルとも呼ばれる)が使われていました。


 そしてシャルル・ペローの書いた時代にはガラスを加工する技術がすでにあったようです。



 ●なぜ水晶で靴を作らなかったのでしょうか


 石英は地球の表面を覆う鉱物として一番多い鉱物の一つです。


 つまりチリと同じでモース硬度7あります。

 ちなみにガラスはモース硬度5前後と言われています。


 “特にルネサンス期以降、ヨーロッパでは「ロッククリスタル(水晶)」を削って杯や装飾品を作る技術がありました。”


 ただし、それを靴に加工する技術がなかったのではないでしょうか。


 実際にシャルル・ペローが1697年に書いた原文は「pantoufle de verre(ガラスの靴)」ということで、残念ながらこの線は消えます。



 ○ガラスとは?


 “一般的なガラスはケイ砂(石英砂)などの不純物を含む原料から作られる点が主な違い”


 ルネサンス期(14〜16世紀)には有名なベネチアのムラーノ島で、ガラスの精製技術が発達しました。


 また上の方にも書きましたが、シャルル・ペローの時代では、


 “窓ガラス、装飾品、鏡(ヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊は1678年完成)”

 とありますのでガラス加工技術は確立したことが分かります。


 そして“ヴェルサイユ宮殿の「鏡の回廊」(1678年完成)に象徴されるように、透明で大きなガラスが大量生産されるようになりました。


 この頃には、ヨーロッパの文化圏で「高級な透明な素材」といえば、すでに水晶よりもガラスが一般的”となっています。


 ★ではやっぱりガラスの靴を作ったのでしょうか?


 ここが一番のファンタジー要素ではないでしょうか。


 シャルル・ペローの頃には「厚みのある頑丈なガラス」を作っていた時代です。


 ガラスの靴を作るだけの技術はなかった可能性のほうが高いのです。


 そして儀式や観賞用ではなく、ダンスが出来るだけの耐久性を持たせられる靴を作ったのはまさに“魔法”だったのではないでしょうか。

この作品は拙作の短編童話『シンデレラの継母に転生したけど、悪役をやめて歴史を変えます!』(N4580LD)を作成するにあたり、考えたものをまとめています。

(なおこちらの作品では、ガラスの靴を履いてダンスをした描写は書いておりません)

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 なるほど。 実際にはなかった。まさに童話。ファンタジーですね。 確かに、ガラスの靴なんて靴擦れが酷そう。 例え、技術があっても、実用性は無さそうですね。
「皮(毛皮)製の靴」であったとの説がありますねー
ガラスの方がかわいいしガラスの方が足が見えて無垢っぽい(?)
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