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おとぎばなし ― 鬼哭(きこく) ―  作者: ぽすしち
鳴(なく)の章

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49/71

泣く何か


 こちらをにらむ女に無言で肯定をかえせば、明け始めた空をみあげ、はねをばさりと打った。


「 ―― 少し前に、やはり同じ術をしかけた神官がいたが、それとは蓄えた『気』の大きさが比べられん。  それよりも、われらの領域である空を、我が物顔でふるわせるのが気に入らぬのだ。だいたい、あの・・・ ――― スザク、そこな神官くずれ。そして、こども ―――」

 声をひそめたヨクサが、身をかがめてから地を蹴って飛び立つ。


   くるぞ! と叫んだ声を残し、テングたちが向かう先をみれば、、薄明るい空の下に、



    ――― 何かがいた。







   



          ―――――――――――――






            ごうおうをおおをををおん




     大鐘を、打ちならすような響きの『泣き』声。

     

      黒森のシウンゴウに生きたまま亀裂がはいる。





 森を、壊しつくすには、もってこいだとホムラは倒れてきた生木を避ける。

 

 



           ごをををううううおうううんんん

 

 


 それが泣けば、あたりの『気』が一瞬にして、そいつに奪い取られる。


 奪った『気』を取り込みさらに肥え太り、『土釜つちがま』は進んでゆく。

      




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