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おとぎばなし ― 鬼哭(きこく) ―  作者: ぽすしち
涕(なく)の章

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40/71

『あとが なかろう?』


「 これは、惑わしているのではないぞ。本当のことだ。 ――あのとき、このわたしにおとなしく捕まっていれば、皆、無事であったろうな 」


「・・・・・」



「 さあ、そんな無粋な刃物など放せ。 ―― ああ、おまえには、そちらのほうが似合っているな 」




 手にしていた大振りの剣が、いつのまにやら、見たことのある、包丁へと変わっている。




「 そうだ。おまえがあの役神と共に働くときに使い、あの子犬を刺した、あの、刃だ。 

  おまえのせいで、四の宮のコウセン殿も、気の毒に。

   『力』をつかうのをあれほど嫌がる大臣が、宮の『くち』を開いたと聞く 」



 ――― くち?




「 知らぬのか?コウセン殿は、天宮において罪人を処分する役を負うている。―――― おまえのせいで、何十年ぶりかで、人間を処分したのだ 」


「・・・しょ・・」




「 認めたか?おまえが、いかに、他の人間たちに災いをもたらすか 」




   ――― わざわい・・・




「 そうだ。おまえがいるだけで、だれかが災いを被らねばならぬ。 ――ああ、そうか。だから、それを持っているのだな? 」



   手にした包丁が、ずしりと重みを増す。


   


            「 あとが、なかろう? 」


              『あとが、なかろう?』


            黒い笠。 黒い着物。

             闇に同化する男の、白い歯がみえた。



 


次の場面、自傷すれすれの場面となります。ご注意を

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