表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとぎばなし ― 鬼哭(きこく) ―  作者: ぽすしち
吟(なく)の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/71

『くちだし』は無効



「 ―― ケイテキさま、わたしも、『気』などゆらさず、相手を殺せる者なのですよ。 ああ、ちなみにお喜びくださってけっこう。 あなた様は、これで、 『人ではなくなった』 」



 この男も、これでこの、―― 自分の、『術』の一部となったのだ。



「 さすれば、これで、『西の将軍ケイテキ』はもう、この世におりませなんだ 」


      これにて、ミカドの ”くちだし“ は、効力をなくす。





     「 ―――― これで、 わたしは 自由だ 」




 笑いがとまらない。






 見下ろした釜の中のモノは、『最後の段階』を経て、無事に、そのカタチをなしはじめている。





「 待ちわびた最後の餌がきて、おまえはこれで、完成だ。 これからもっとうまそうな子どもに逢うが、あれは喰うなよ。――― あれは、わたしが喰うのだ 」


   


    吹き飛んだ右腕の血はすでに止まり、失くしたその先の、組織の再生が始まっていた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ