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おとぎばなし ― 鬼哭(きこく) ―  作者: ぽすしち
吟(なく)の章

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ホムラの『土釜(つちがま)』


 なので、あとはもう、《土釜》のことはすべて、ホムラに任せていたのだ。



 手近な妖物と、領土内の宝物殿ほうぶつでんから取り出した存神たもつがみのなり下がりのたましいを放り込んだところまでは、承知している。

 

 その『穴』にやる餌がたりず、高山たかやまの坊主を紹介してほしいと乞われ、ギョウトクと引き合わせもした。


 

 だが、 ―― しばらくして見にいったその『穴』は、奥底で互いを喰らった残りが、ひどい匂いと不快な『気』を放つ、汚いため池となっており、ケイテキは「仕上がってから呼べ」とホムラに告げて以来、様子を聞けども、《土釜》に足をむけることはなかった。




 あの、―― 『力』でもって人を治すという親子を捕まえるのに失敗したあと、ホムラは、同じく『元神官』という男に顔を潰されたせいか、怒りをぶつけるように、黒森を燃やし、続けて、捕らえた黒鹿をすべて『穴』へと投げ込んだ。



 あのあたりから、元神官の男は、さらに得体のしれぬ『人』へとなった。




 その男がつくりあげた術が、今、 ようやくできあがるという知らせに、ケイテキは女を置いてまで、ここに来たのだ。





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