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おとぎばなし ― 鬼哭(きこく) ―  作者: ぽすしち
吟(なく)の章

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まとわりつく



「いいか、シュンカ。こっから先、『もしも』ってことがあったら、頼んだぞ。なにしろテツは『気』のゆがみに呑まれやすいし、そうなりゃおれが殴るより、お前があいつの頭を撫でたほうが、覚めるのがはえぇ」


「ああ、それはおれも頼みたいねえ。心地よく目覚められそうだ」


「――はい!」


 ここに来てから、初めてシュンカの『気』があふれるのを感じた。


 すぐに、坊主が上をむく。



「―――きやがった」


 黒い男ではなく、あの『震え』だという坊主の言葉に耳を澄ますが、セイテツにそれはわからない。



 シュンカがこわばったように息をつめ背をのばし、その背をスザクが腕をまわして囲い込む。


「・・・つらいかもしれねえが、意識を保てよ。このままいくぜ」

 子どもを抱えなおすようにして、歩き出すスザクは、その腕に力がこもるのを、初めて意識した。


 かかえこんだ暖かいその存在を認知する。


 後ろ斜めからくるセイテツが、しきりと苛立っている。


 空を《震わす》それが、シュンカにまとわりつくのを感じる。

 


   ―― まとわりつき、シュンカが『ふるえ』だすのを誘い、 ―― 待っている。




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