はじめ
坊主と元神官が妖物退治を、ようやくここでしてるかもしれません。。。
変形、残酷、残虐、流血など表現多し。
なにとぞご注意ください。
夜に、ふるえるのだ。
――――― かなしく、 ながく。
なきごえは、今宵も、星をふるわせる。
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見上げた夜空。
―――― これは、黒ではない
す、っと腕は天をさす。
―――― 天はただ、蒼くあるだけだ
その、『あおく』などない、天空をしめす。
―――― 陽が消えれば、蒼が増す
伸び上がっていた腕がおり、肩におかれた。
―――― 増した蒼が、重なりすぎておもくなり、こうして黒くみえるのだ
見ろ、と指がそれを指す。
―――― 星がある
幾百、幾万のそれらを、昼間の陽は、隠すのだと教える。
―――― 『闇』は、なにかを隠すのではない
―――― こうして、本来の姿を浮かび上がらせるのが『闇』なのだ
大きな手が、頭をなでた。
―――― 惑わされるなよ。
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