戦中生まれの母と二人暮らし
らんどは妻子はいないが母が健在で何かとお互い協力しながら生活している。
母はいまだ若さを保っており、このことがらんどにとっても嬉しいことだったが去年あたりから身体を動かすことが億劫になってきていることに気づいている。
戦中生まれの母には孫がおり、らんどにとっては姪っ子と甥っ子になるが隣の県で生活しているそうである。
母は果物をお世話になっている人、あるいは感謝の気持ちを伝えたい人たちに今月初旬に送った。
娘婿の名あてで梨をおくったが娘からの『ありがとうメール』が母にとっての今年の嬉しかったことの一つに数えられているという。
母も年を重ねたせいか、身体の不調も訴えているが、話の流れでらんどは一言
『重病にも必ず予兆があるはずで、いきなり大病になるわけではないよ』と言ったのを受け、口の中の苦みを息子らんどにリマインドした。このことは2~3年前から聞いており、対策として亜鉛の胃薬を飲んでいるらしいが効果空しく『口の中が苦い』と繰り返している。
料理を作るのにも、うつ病が再発しかけているのか億劫になっているが、総菜の購入や手抜きでおいしいトマトビーンズ煮、レトルト牛丼などでうまく凌いでいる。
朝には眠い目もこすらずに仕事前の息子にフレッシュな果物をむいてあげ、また暖かい布団にもぐりこんでいる。
平日息子のらんどは、ミルク入りコーヒー2杯とパン卵ソーセージも平らげ40分かけ自動車を操ったあと職場で仕事をする。
らんどは通勤時間の40分でラジオニュースを聞くことがひそかな楽しみである。スポーツ情報は好まないので、その時間はダイヤルを変え地元ラジオ番組で周辺の交通状況や地域イベント日程を確認している。