異世界召喚・・・・
投稿始めました。よろしくお願いします。
青く澄み渡った空、暖かい日差し、涼しいそよ風に俺は気分を良くする。
しかし、周りに意識を向けるとその良かった気分も騒音によって不愉快な気分になってしまう。
今日は高校の進学式の翌日、そしてここはとある学校のとある教室。ちなみに2年の教室だ。周りにいる奴等は皆、誰々と一緒のクラスでよかった~とか、進学してすぐ実力テストとか最悪~とかよくまぁそんなに話題が尽きないもんだと思いたくなるくらい騒がしい。非常に騒がしい。
高校生にもなってガキみたいにはしゃぐなよみっともない、とか思っていたりする。残り少ない学生生活なんだから少しは大目に見てもいいんじゃないか?と思う人もいるだろう。だが、教室の後ろでプロレスごっこをしてみたり、校則で禁止されているにも関わらずゲームを持ってきていたり、教卓にお菓子を広げてはゴミが床に落ちており、それを踏みつけて転べばぎゃはははと笑い、食べかすを零す。
俺の目の前に繰り広げられている光景はまさしく猿山に住む猿が騒いでいるような光景だ。1年の時も似たような感じで本当に成長を感じさせない振る舞いをしている。
担任の教師も何回怒鳴り怒ったか多分覚えていないだろう。今年の担任も同じことになるんだろうな。
この光景を見て、それでも少しくらいはいいんじゃない?と思う人はいないと思う。いたら泣く。これが俺の日常だ。あと二年この光景を見なければならないと思うとげんなりしてくる。
こんなくだらない事を考えていると眩い閃光が教室にいた人たちの目に突き刺さる。
いっってぇぇぇぇぇぇ!!!目が、目がぁぁー!!
まるで直射日光を直で見てしまった時の様な目が焼ける痛みに襲われる。
そして、急激な眩暈のような感覚と共に意識が落ちる。
・・・・ざわざわ・・・・ざわざわ・・・・
ざわざわ・・・・ざわざわ・・・・ざわざわ
・・・ざわざわざわざわざわざわ・・・
ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ・・・・・
うぅ、目が痛い。けど、それ以上に・・・
「うるっせーーーーー!!!!」
俺はあまりの煩さに飛び起きる。最初に目に飛び込んできたのは大理石のようなもので作られたと思われる白い建造物。そこは、真っ白な壁で囲われた神聖で厳かな雰囲気の場所だった。
正面にはカラフルな色で彩色され、光に照らされたことでより神々しい雰囲気を醸し出しているステンドガラス。女神のような純白の翼を広げた女性が祈るように手を前で組んでいる様子が描かれている。そして、その下には祭壇と思われるものがある。
その祭壇の前には鳩尾にまで白い髭を生やした70歳は超えている見た目の司教のような人がいる。
そして、周りを見渡すと同じクラスの奴等がざわざわと騒いでいる。先ほどの騒音はこれだろう。
っていうか、騒ぎまくっていて司教さん?が説明したくてもできずに困っているんだけど、どうすんのこれ?
・・・・・・・・あぁ~これは時間がかかる奴だわ。待っていても無駄な奴。クラスメイトにリーダシップ発揮できる奴なんていないしな。
はぁー出張るしかないか。
「すいません、あの、これはどういう状況ですか?」
覚悟を決めて司教さんらしき人に話しかけると、まともな人がいた!といわんばかりに顔を明るくさせて、話し出す。
・・・そんなに困っていたのか・・・
「えぇー、こほん、我々はこの世界を救ってもらうべく皆様を異世界から召喚させていただきました。勇者様方どうか我々をお救いください!」
とりあえず司教さん(仮)の話を聞いていく。
話を纏めて整理すると、
曰く、この世界には百年周期で魔王が復活し、世界中の人族が殺されてしまうのだとか。
曰く、先日、天啓が降り一年後に魔王が復活することが予想されるらしい。
曰く、そして古の文献では異世界から召喚した勇者たちによって魔王を滅ぼした記述があり、自分たちも魔王を滅ぼすために勇者を召喚したようだ。
ちなみに勇者という呼称は所謂称号的なもので、勇者でなければ魔王は倒せないなんてことはない。500年前の勇者や、100年前の勇者はこの世界にいた人なんだと。
まぁ、予想していたけどここまで完璧にテンプレだとは、思わなかったな。
この世界を救うのはどうでもいいけど元の世界に戻ることって出来るのかな?
「ちなみに、ここから元の世界に戻ることって出来るんですか?」
「えぇ、確か文献では勇者が魔王を討伐し、神光が降り注ぐ土地で祈りながら望みを言うと願いが叶うと書いてあったと思いますよ。そこで元の世界に帰りたいと願えば帰れると思います。」
「つまり、魔王を倒さないとどの道元の世界には帰れないということですか。その、神光が降り注ぐ土地ってどこですか?」
「原初の魔王が誕生したと言われる大地、サタン=ラスティア大陸にある『神緑の草原』か、このアステリア大陸の北部にあるグラナシャ山脈の最も高い『氷雪竜の山』にあるかと思われます。」
「そうですか、わかりました。それと、僕たちは戦いなんてしたことがありませんが大丈夫なんでしょうか?」
誤字・脱字等ありましたら教えてください。
表現が拙い部分があれば教えてください。(例などがあると嬉しいです。)