第九話 影薄い人って、ある意味空気に溶け込んでる
みなさんこんにちは、柿野かなでです。
私は登校しつつ、青い空を見ながら思ったんですよね。
この小説、一週間ながくね?
って。
だって今九話だし、つまり、私が生徒会長に捕まった日を含めて九日経ってるということ。
しかし、何か?私はその九日の中で、一度も学校を休んでないんだよ。
日本のゆとり教育どうなってんじゃゴルァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
って話だよね。
その話を真優にしたら、返ってきた返事は
「現実から目を逸らそうぜ」
だった。
そして学校。
私は教室に入るなり、机に倒れこんだ。
さっきの話に戻るけど・・・・すると何か?私は九日働きづめで、購買の小さくて高いパンだけをあてに労働を強いられている・・・ということか?
「バカ野郎そんなん認めねぇぞチクショー!!生徒会長テメェ、堕ちろそして廻れ!!」
あー・・・昨日と同じくまたみんなに注目されてるよ・・・。
しかも椅子と机倒れちゃったし。
あーもう。
・・・・・言ってもいい?
めんどい。
私は嫌々ながらも椅子と机を元に戻し、再び机に倒れこんだ。
・・・・ん?妙に教室が騒がしいな。
私は教室の入り口のほうを見た。
せ・・・・・!
「生徒会長様ぁぁぁぁぁ!!!???」
「君はいつも面白いことを言ってくれるね。パイナップルきどりかい」
私は即座に土下座し、必殺謝るの術を使った。
「すんません!ほんと真性の出来心で!!本当!!本当です!エイリアンとプレデターが地球に攻めてこない確率と同じくらい真性の出来心です!それとマイケ●・ジャクソンが、[俺の来世はカメレオンだ]と言わない確率と同じくらい真性の出来心でもあります!」
「・・・エイリアンとプレデターの問題はいいとして、マイケ●・ジャクソンは[俺の来世はカメレオンだ]と言うかもしれないじゃないか」
「そっかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!いや、そうかもしれないけどあんた、マイケ●・ジャクソンをどんな人だと思ってんだぁぁぁぁぁ!!!」
「いや、逮捕されたし・・・周りの空気に溶け込みたい人なんじゃない?」
「だからって自分の来世にカメレオン宣言しなくても!!!」
「銃になるカメレオンになりたいんじゃない?」
「ちょっとまった!!!赤ん坊の殺し屋と一緒にいる時点で空気に溶け込めないよ!」
「極限野郎の家庭教師とかアホ牛とかの中では随分溶け込めてるよ」
「そいつらの中でだけだろ!!」
生徒会長はため息をつき、私の襟首をつかんだ。
クラスメイトには「ご愁傷様」と言っている奴もいれば、合掌してる奴もいた。
「生徒会室逝くよ。君と話していたら埒が明かない」
「こっちの台詞だ!それに、いくの漢字間違ってるって!!」
私は襟首をつかまれ引きずられ、生徒会室まで連行された。
「何でまだホームルームも終わってないのに来なきゃいけねぇんですかコノヤロー」
「君用の書類が高さでいうと50cmくらいあるけど。今のうちにやっとかないとそのうち1mくらいになるんじゃない?」
「うわーぃ書類大好き〜〜〜(涙)」
こんのドグサレ生徒会長!!
あんたは人を脅すことに関してはノーベル賞もらえるね!
「それって褒め言葉?」
「キャーー!人の心読まんといてーーーーーーーーーーーー!」
「褒め言葉ね。はい、30cm追加」
「えーーーーーーー!!褒め言葉と認識したなら45cmくらい減らしてよ!」
「あと5cmしか残らないでしょ」
「うるせーい!私は自分の利益になることしか考えねぇんだい!」
「へぇ。はい、20cm追加」
「結局1mですかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!??????」
ねぇ、私。
何が悲しくてこんなことになってるのかなぁ・・・。
本来なら居眠りしながら、むっきゅんとバリ様の夢を見ているハズなのに。
私はどんな罪でこんな罰を受けているの!!!!???????
教えてください、ナグーレ・コローセ様。
今日の日記 五月十六日
書類1mはきつかったな。
おまけで顔が・・・●話寺みたいになっちゃってるよ。
肩こったなぁ。
誰か揉んでください!
いや、もういっそ砕いてください!
マイケ●・ジャクソンでもいいから、
誰か助けて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!