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第四話 サディスト生徒会長様。

 「ねぇ。いつまで寝てるの?」

 

 誰かの声が聞こえる。

 

 「ねぇ」

 

 人の眠りの妨げをするんじゃないよ。

 

 「起きないと、永遠に眠らせるよ」

 「はい、おはようございまーす」

 

 私は机から離れた。

 あ、ヨダレついてる。

 「汚い」

 私を露骨に脅してきた生徒会長様こと綾崎雛先輩は、布を指差した。あの、取ってくれたっていいんじゃないですか?

 「グダグダ言ってないでさっさとふいてくれる?」

 「はい、すんません」

 私は布を手に取り、ふきはじめた。

 「それにさ、君。昨日やるように言ってた書類、全然終わってないんだけど」

 「すんません、ついですね」

 「つい、僕へのイタズラに熱が入ったとでも?」

 生徒会長様は、「あや●LOVE☆」と書いた会長専用の書類をひらひらさせる。

 「すんません」

 「すみませんで済むなら警察はいらないよね」

 「いや、ほんとすんません。私まだやりたいことやってないんで、今天に召されるのはちょっと・・・。それに、家庭教師ヒットマンREBOR●!もまだ全巻読んでないし・・・読まないと死にきれないって言うかなんていうか」

 私が必死に理屈を並べていると、生徒会長様は(私が)見たこともないような顔で盛大にふきだされました。

 「・・・・っふ・・・やっぱり君、面白いね。じゃ、コレ追加ね」

 綾崎先輩はドサドサと書類を積み重ねた。

 「えぇ!!そーやって!?つーか面白いんだったら書類減らせやゴルァ!」

 「いいの?僕にそんな口きいて。」

 綾崎せんぱ・・・いや、生徒会長様は黒い笑みを浮かべつつ、弱点ノートをちらつかせた。

 私は無言で書類を片付け始めた。

 

 ・・・・・が!

 

 私はとあることに気づいた。

 

 ・・・・・第四話目で早くも言っちゃうけど・・・。

 このサディスト生徒会長と出会って・・・・私の・・・・

 

 

 私の幸せ壊れてんじゃん!!!!!!!!

 

 

 あのテストを燃やせば終わりだった、はずなのに・・・・。

 このサディスト生徒会長と出会って、副会長になって・・・・。

 帰宅部の私は家に帰ればすぐにパソコンができたのに!!

 今はどうだと思う!?この大量な書類のせいで(あとサディスト生徒会長のせい)、私は・・・私は・・・・

 

 

 むっきゅんとバリ様のド●ーム小説が読めねぇんだよ!!!!

 

 

 手元のシャーペンがメシッと音を立てた。

 そして気づいたときには、私は・・・・・・・・

 

 「うあぁぁぁぁぁぁ!!私の幸せ返せゴラァァ!!!!!!」

 

 生徒会長様に襲い掛かっておりました。

 

 

 ドォォォォォーーーン

 

 

 生徒会長様と盛大にぶつかったとき、

 

 「あ、死んだ。」

 

と思った。

 

 そう思ったら、いきなり生徒会室の扉が開いた。

 扉を開けたのは、真優だった。

 そのときの私と生徒会長様は・・・・・。

 

 

 私が生徒会長様を押し倒したかたちになっておりました。

 

 

 真優は口をぽかんと開けて、私たちを見ている。

 「NO!違う!違うのよ、真優!」

 私は生徒会長様から飛び降りると、真優に近づいた。

 真優は、「あ・・・・あ・・・」とかこぼしつつ気絶した。

 後ろから恐ろしいものを感じ、私は後ろを向いた。

 そこには、口の端を吊り上げた生徒会長様がいらっしゃいましたとさ。

 

 

 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 今日の日記。 五月十二日。

 

 なんか色々起こってしまったよ

 クフフフフ(巷では変態と噂のナッポーさん、ごめんなさい)

 なんかもうぶっちゃけどうでもいい!

 でも・・・・・・

 

 私の幸せと友人を返せ、サディスト生徒会長☆

 

 

 

 

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