プロローグ
014'7'10 0500 東富士演習場
?「マルマルα、サンマル、オクレ」
無線「こちらマルマルαオクレ」
?「現在敵砲弾にて4名重傷、2名死亡、現在員1」
無線「マルマルα了解、そこに動けるのは柊士長だけと言うことでよいか?オクレ」
柊士長「その通り、なお近くの小隊に合流したほうがよいか?オクレ」
無線「いや…近くのOCに向かわせる、目立つ道端に出ていてくれ、無線機は破壊の掲示しておいてくれ」
柊士長「了解、オワリ」
柊士長「ふぅ・・・」
ここは陸上自衛隊 東富士演習場
そして俺はその演習に参加している陸士長の柊 伊織
演習も終盤を迎えて敵(まあ同じ自衛官だけど)も本気で潰しにかかってきたらしい
前線にいた俺の小隊はほとんど壊滅、残ったのは俺独りって訳で・・・・
戦力外と演習場内で迷子はシャレにならないという事により回収待ちなりましたとさ
「実戦だったら死ねってことだよな~これ」
そんなことを言いながら無線で伝えられた通り見晴らしのよい所に向かって歩き出した
今居る所は谷の中間あたりの所で主要道路まではこの谷を登らなくてはならないのだが
「足場悪いなぁ・・・おかっかねぇ~」
昨夜降った雨のせいで足場はぬかるみ滑りやすくなっていた、そして2週間の長期演習で体力も限界
「!?」
運悪く力を掛けた足場が崩れバランスを崩す、思うように力が入らずそのまま谷に落ちる形になってしまった
(バキバキッ)
「っがぁ!?」
体中に激痛が走る、10mくらい転がっただろうか?
幸い大きな怪我はいていないようだったのでまずは一安心
「っ痛ーぅ・・・なっさけねぇあんなに落っこちるなんて・・・」
パンパンと服についた葉っぱなど払って立ち上がる
「ったく、まぁーたこの谷登んないといけn・・・へ?」
また谷を登ることを考えて気が滅入るなか落ちてきたであろう方向をみると信じられない光景が広がっていた
「ここ・・・どこぉ?」