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銃と魔法

ブックマークありがとうございます!更新が遅くなってすみませんでした(-ω-;)

「ふむ・・・」


伊織は分解した89式小銃の銃身を点検していた

前回山賊共との戦闘で結構な弾数を撃ったために内部にカーボンがへばり付き見事なまで汚れている。このまま放置すると射撃中の動作不良(排夾不良等)に繋がってしまう

そんな事が無いように日常の整備が大切なのだがこの所自分の周りがバタバタし過ぎて整備を怠ってしまっていた。

なので今日は時間もあるという事で銃整備に専念する事にしたのだ。

 

先に軽機関銃(MINIMI)は整備を終えており残るのは89式小銃だけ

各パーツ毎にブラシでサビと汚れを落とし欠損部位がないか隅々まで確認する。次に少量のオイルをつけた布で拭き上げ、それが終わったら結合させる

最後に動作点検をして終わり。

 

地味な作業だが自分の命を守るため大切な作業なので手抜きは出来ない


「よし!」

一通り整備し終わった小銃は独特の光を放っていた

銃整備はわりと好きな作業で今回も満足の行ける整備になった

動作点検も異常なし、絶好調だね!


「伊織くん、おわったの?良かったら休憩しない?」


ちょうど銃整備が終わったところにリエルがやってきた

手には皿に盛られたフルーツがあった


「おーありがとう。今終わったとこ」

そういってリエルからフルーツを受け取ると口に放り込む

見た目はさくらんぼのようだが大きさが2倍位あるフルーツで味はマンゴーに近い

マンゴー好きな俺が大好物になるまで時間はかからなかった

そのせいで以前リエルがおやつにとっておいたであろうそのフルーツをすべて食べ尽くし、リエルの逆鱗に触れてしまったのは言うまでもない

 

「これ、この前の戦闘で使った武器だよね?近くで見てもこんな金属の塊が魔法を使わずあんなに強力な武器になるっていうのがまだ信じられないよ」

 

リエルは俺がフルーツに夢中になるのを遮るかのように話を振ってきた

むぅ・・・

 

「こっちと違って俺がいた世界じゃ魔法がないからな。だから機械や科学が発展したんだ。もし魔法みたいなものが有ったら銃が生まれるのは大分先、この世界と変わらない世界になってたかもな」

そう言ってまたフルーツに手を伸ばす


実際、魔法は便利なのだ

強力な魔法(例えば遠距離の敵を一掃する・身体能力強化等)などは特定の人や各国の教会の人間しか扱えないが

簡単な魔法は一般の人でも少し練習すればできるようになるらしい

 

そんな楽な世界は機械を造ったりする事を大きく遅らせる、人間はどうしても楽な方へ進んでしまうのだ

結局の所、科学の進化というのは人が窮地に追い込まれて考えた末に先に進むことができると俺は考えている



 

「ふぅん・・・私には魔法が無い世界のほうが変な感じがするけど、魔法を実現させるために科学が進んだって考えると納得できるね」


「まぁそういうことだな」


そんな話題は目の前に有るフルーツが無くなると一緒に終わった

 

「あ、忘れてた!伊織くん明日予定空いてる?」


突然リエルは何かを思い出したのか明日の予定を聞いてきた

特に明日はやることも無いので

「空いてるけどなんか有るのか?」


「いやぁ、伊織くん便利な動く荷車有るからさ街に行こうかなって・・・

ほ、ほら伊織くんだって色々みたいでしょ!街だったら色々面白いものや美味しい物も沢山あるしさ!決して私が買い物したいとかじゃないからね!」


リエルは俺に街を案内したい(?)という事で街まで車で乗せていって欲しいらしい

確かにこの村から街までは徒歩でいくと約4日かかるが高機で行けば1日もかからないだろう

確かに俺自身も街やこの世界の事をしりたいということもあったので明日はリエルと街に行くことにした

 

「やった!久しぶりの街、色々買い物したいんだよね!あ、早速準備しなきゃ!」

そういってリエルはバタバタと自分の部屋に行ってしまったのだった

 

「やっぱり自分が行きたいんじゃねぇえか」

リエルが出て行った扉を見ながら俺はそう呟いていた


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