表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

はじめに

冒頭から自分でこんなことを言うのもなんだか変なのだが、あたしはかなり変わっていると思う。

あたしは昔からおかしな子どもだった。詳しいことはよく覚えていないわけだけれど、母が言うには、子どもの頃から1人遊びを繰り返し、誰もいない壁に向かって話しかけていることが多かったそうだ。周囲の人間はあたしを気味悪がり、後ろ指をさして「また、小町さんとこのメイちゃんは幽霊とお話しているわ。」とご近所で揶揄されていたらしい。


かといって、あたしに幽霊が見えているかと言われれば残念ながらそうではない。たしかにあの頃、あたしには「あるもの」が見えていた。だが、あたしに見えていたのは幽霊ではないのだ。


あたしが見ていたもの。そう、それは確かにこの世の中に存在せざるもの。否、存在してはいるのだが人間の目には映らないもの。

母を始めとして、信じてくれるような人は誰ひとりいなかったのだが、あの頃のあたしにはたしかにそれが見えていた。


そしてあれから十数年が経った今、ある青年との出会いによって、あたしは再び奇妙な出来事に巻き込まれていくことになる。


これはあたしと彼が一緒に過ごした、何でもない不思議な日常の一部を綴った物語である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ