第3章終了時点での状況
キリが良いので第3章を終わります。
エクアリオン共和国……亜人解放連合軍主導国 総兵力50万
イースペリア大陸全土で行われている亜人達の革命を誘発・支援を行い、また革命に失敗した亜人達を保護し続けていった結果、共和国の亜人比率が半分を越えた。兵力は人間と比べると少ないが個々の亜人の力量は人間のそれを大きく上回っているため、2、3国程度の侵攻ではビクともしない。
コウイチ=エクアリオン=タカハラ
名目上は亜人解放軍の総責任者だが、屋敷から出られないので実質名前だけの存在となっている。ただ、会う人を良い方向に導く何かを持っているので、亡命を希望する亜人はまずコウイチと面会するよう義務付けられている。
ショコラ=シュガーレス
亜人解放連合軍において象徴的存在。リーメンダーク国の活躍劇もあってショコラは兵にとって絶大な信頼を得ている。真偽の定かではないが、ショコラがコウイチと正式なお付き合いするという報を聞いた日は多くの兵が酒場に駆け込んだと噂されている。
マルス=リーメンダーク=パラスギア
亜人解放連合軍防衛総責任者。自分をクオーターと宣言すると同時にベルフェゴールによってその立場についた。人間による動揺もあったがそれ以上にデザイアを筆頭とした虐げられてきた半亜人などから絶大な支持を得ることができたので、結果的にみると戦力は以前より高まった。
デザイア=クランク=ドメア
マルスのクオーター宣言によってその心酔具合がますます高まり、今ではマルスに命を捧げるのに一瞬の躊躇いすらなくなっている。そのせいなのかデザイアの指揮は以前と比べ物にならないほど向上し、鬼気迫るものが見え始めたとか。
ファラウェン=バーキシアン=ランカロー
亜人解放連合軍攻撃総責任者。亡国の女王、かつては慈愛に満ちた性格だったがゆえにそれが反転し、誰よりも深い闇を抱えてしまった。その闇から発する狂気は周囲の者に感染するほど強力ゆえに、どんな弱卒も死兵に変える反面、ブレーキが無いというもろ刃の剣となっている。
ソルト=イーアパンデンス
ファラウェンの暴走を抑えられる数少ない人物。ソルトは己の感情を完全に制御できるがゆえにファラウェンからも一目置かれ、部隊の最終的な運営はソルトの決断で行われることとなっている。
ハクア=キルスロイ
狂ったファラウェンの代わりとして若干10歳で王の座に就いた。経験も能力も頼りないが、アロウを始めとした多くの人物がハクアを支えているので、今のところは王の地位を脅かすような状況でない。
アロウ=キルスロイ
ハクアの忠実な相方として常に傍で付き従う。その力量もバーキシアン国有数でありながら、例えハクアであろうと言いたいことは言うという立派な心も持っている。バーキシアン国の国民の処遇についてハクアと共に奔走しているせいか、最近屋敷にいない。
ベルフェゴール=サキュトレス
亜人解放連合軍参謀長。彼女の一声はコウイチよりも誰よりも決定権を持っている。容姿や口調も不気味なのでコウイチ達以外の首脳陣から反感を買っているが、政治や軍事の両面において圧倒的な成果を常に叩き出しているがゆえに誰も後ろ指を指すことができないでいる。
ギアウッド=ウエスタン
最近は国境付近に赴いて砦や陣の建築などに駆り出されることが多い。そして現場責任者も務めているため工作部隊からの信頼も厚い。
ルクセンタール=ガラヤキア
妊娠後期に移行し、いつ産まれてもおかしくない状態となっている。すでに屋敷の管理は辞め、編み物など体に負担をかけないようにしている。
神聖ガルザーク帝国……人間統合軍責任国 総兵力 120万人
亜人解放連合軍によって国を追い出された領袖や騎士団を統合していった結果、この数にまで兵力が膨れ上がった。ここまで短期間の膨張が行われると、普通は意思疎通すら困難な状況となるのだが、ダグラス自身の覇気と兵に亜人に対する憎悪があったため並み程度の連携を取ることができた。
ダグラス=ガルザーク=バルドス
神聖ガルザーク帝国の皇帝。智勇に優れ、さらにカリスマ性も持っている、皇帝というのを体で表した人物。亜人撲滅を掲げており、人間による単一世界を作ろうと画策している。
バサラ=メルディアス=コンクルード
帝国の宰相。ダグラスを政治面で支える腹心であり、こと政治面においては抜群のセンスと話術を持つ。が、その分求心力がないため虎の威を借る狐状態となっている。
グエン=ドーダラス=ザックル
帝国の元帥。ダグラスの股肱の臣で、お互い絶大な信頼関係を築いている。戦況を見る目に長けており、戦においてはダグラスよりも上とされている。
さすがにダグラスの性があれだとまずいので変更しました。
次で最終章です。
納得いただける最後になるよう精進いたしますのでどうかよろしくお願いします。