幕間8 『従姉弟』 『魔法』
『従姉弟』 アメリア ライネン イヴリン
「二人って生まれた時から一緒なの?」
「ゆりかごからの付き合いだと、親に言われました」
「ほへー。それなら、お墓まで一緒かもね」
「はは、そうかもしれません」
「え!?」
「え?」
「どうしたの、イヴ」
「あ、いえ。何でも」
「大丈夫? 魔力が肩から漏れてるよ?」
「あはは、いえ、ちょっとビックリしただけで」
「小さい頃はどうだったの? 喧嘩とかしてた?」
「いつも負けていました。私がイヴに勝てた覚えはありません。そうだろ? イヴ姉さん」
「え、あ、うん。そうだね」
「尻に敷かれていたんだ」
「姉さんの椅子になることが多かったです」
「……ライ君って嘘がお上手」
「そうか? 俺が君に勝てたことはないと思うが」
「ふん、別にいいよ。そうやって私の悪評を広めてればいいんだ」
「何で急に怒るんだ。何か気に障ったのか?」
「もういいでーす。明日ライ君のこと起こしてあげないから」
「明日は休日のはずだが」
「おおー、姉弟って感じ……え、ていうかライって起こしてもらってるの?」
「アメリア殿下。ライ君、凄い自堕落なんですよ。ご飯だって私が作らないとテキトーに済ませますから」
「なんだ、今度は俺の悪評か。仕返しか」
「ライって、もうイヴがいないとダメなんじゃない?」
「いや、俺は……私は、自分の事は自分でやれます」
「別に『俺』でもいいよ。わたし気にしないし」
「……俺はイヴに依存していません。居てくれるなら嬉しいですが、一人でだって生活はできます」
「ふーーん。ライ君、私が居た方が嬉しいんだ」
「それはそうだろう、イヴなくして俺はどう生きればいいんだ」
「ええ!!?」
「あ、また魔力が漏れてるよ」
『魔法』 アメリア ライネン イヴリン
「二人の得意な魔法はなーに?」
「俺は【不眠】です。徹夜しようと前日と同様の活動ができます」
「ほえー、凄い。けど、寝ないと大変じゃない?」
「おっしゃる通りで。魔法を解除すると一挙に睡魔が襲ってきます。とても抗えません」
「ライ君、多用したら駄目だからね」
「イヴはどう?」
「私は身体強化です」
「お、エルミナと同じじゃん。わたしもエルミナも感覚派なんだ」
「恐らくイメージのものとは離れているかと。身体強化とは言いましたが、実際は部分強化で、視力を向上させるぐらいです」
「それじゃあ、遠くのものが見える感じだ……ライの着替えとか覗いたらダメだよ?」
「イヴ姉さんがそのようなことするはずがありません」
「そうです。近くで見れますから」
「イヴ?」




