幕間6 『南方パルディア諸邦』 『儀式魔法』
『南方パルディア諸邦』 アメリア リファーナ
「リファーナの国も、南方の国家の一つなんだよね。南方って国とか地域とか覚えるだけで大変そうだなぁ」
「革命を経て大小様々な王国や都市国家に分かれていますが、五つの勢力、派閥を覚えてもらえれば十分です。【再生教正統派】、【信仰改革派】、【革命民兵】、【移動民同盟】、【灰の教団】。どの国もこれら五つに属していますので」
「うーん、うーむ、ふむ、とりあえず五個あるって分かってればよさそうだね。リファーナとジャミールはそれぞれどこの派閥なの?」
「私や私の母国であるサラディア王国は【再生教正統派】です。エフ=バフマーンの方は【信仰改革派】。教義の解釈などを巡り今でも睨み合う間柄ではあります」
「仲良くはしないの?」
「そう、簡単には。私は王族の立場でもありますから、彼と親しくしていれば、母国にあらぬ疑いがかけられます。サラディア王国は【再生教正統派】の中でも中枢に近い位置にありますから」
「あー、そっか。派閥内でも色んなところが集合してるんだもんね。難しいなぁ」
「どの勢力も、一枚岩と呼べるところはないでしょう。結束といった点では【革命民兵】と【灰の教団】が固いかと思われますが」
「いっそのこと、統合しちゃえば?」
「統一運動は幾度か起こっておりますが、全て成功していません。道半ばで躓き、瓦解するばかりでして」
「それじゃあ、わたしがやっちゃおうかな!」
「内政干渉になりそうですね」
『儀式魔法』 アメリア リファーナ
「儀式魔法ってどういうの? 魔法陣を軸に発動するんだっけ」
「陣と詠唱、そして所作ですね。ひとつ、試してみましょうか。足元失礼しますね」
「おお、ささっと魔法陣書いた。わたしは中央に立っているだけでいいの?」
「ええ、そのままで……『焔の欠片、我が内奥にて芽吹く。閉暗に泣こうとも、その光は供に』」
「お、おー、おお? 段々身体があったまってきた!」
「初歩的ですが、歴史があります。寒冷下でも働く農民が生み出したものでして、簡単に言い表せば【体温を上げる儀式魔法】になります」
「なんていうか、日向ぼっこしてるみたい」
「陣と所作を簡略化しましたから、持続はしません。本来であれば厚く長い効果になります」
「これなら寝間着のまま雪合戦できそう!」
「喜んでいたただけたなら、何よりです」
「リファーナにもしてあげるね」
「あ、え、待ってください。きちんとした手順を踏まないと」
「あれ、何かひか……ごめん! 暴発するかも!」
「ええええ、あ、




