登場人物紹介
※凡例:本名(主な呼び名)
※本作時点で本名が不明な人物は呼び名のみ。
■メインキャラクター
アメリア・グレンロス(レディ・メラヴェル、メラヴェル女男爵)
本作の主人公で探偵。自分の権利で爵位を保持する20歳の女男爵。
親戚に不幸が続いたため女男爵となったが、元は中上流階級出身のレディ。
好奇心旺盛で責任感が強く賢い女性。
以前一緒に盗難事件を解決したアルバート卿のことが気になっている。
アルバート・モントローズ=ハーコート(アルバート卿)
本作のワトソン役。
ウェクスフォード侯爵家の三男、26歳の紳士。
名誉職として新聞や雑誌に論説記事を寄稿している。秀才だが、古典学狂い。
レディ・メラヴェル(アメリア)のことが明らかに気になっている。
■シルヴァリー伯爵殺害事件の関係者
ヘンリー・モントローズ=ハーコート(ヘンリー卿)
ウェクスフォード侯爵家の次男。アルバート卿の兄。
シルヴァリー伯爵が殺害されたお茶会に参加していた。
シルヴァリー伯爵が亡くなった後、シルヴァリー伯爵未亡人と恋仲に。
オーガスタス・シルヴァリー(先代シルヴァリー伯爵、先代シルヴァリー卿)
事件の被害者。お茶会中に倒れ、そのまま亡くなった。
事件当時30代半ばだったが、糖尿病で余命僅かだった。
ほとんど白髪のくすんだブロンドの髪、ブラウンの瞳に眼鏡をかけた紳士だった。
シルヴァリー伯爵未亡人 (レディ・シルヴァリー)
被害者のシルヴァリー伯爵の妻。ブラウンの髪に青い瞳の20代後半のレディ。
事件当時、妊娠中で臨月だったが、事件のショックで当日中に男の子を出産。
今はヘンリー卿の恋人らしい。
レジナルド・シルヴァリー(ミスター・シルヴァリー、ミスター・レジナルド)
被害者のシルヴァリー伯爵の弟。
くすんだブロンドの髪にアンバーの瞳の体格の良い紳士。
クリケットプレーヤー。
デヴァルー子爵夫人 (レディ・デヴァルー)
シルヴァリー伯爵未亡人の姉。ブラウンの髪に青い瞳の30代後半のレディ。
ヘンリー卿の詩作仲間で、彼を事件のあったお茶会に呼んだレディ。
実子がいないため、名付け子のセオドア・グレイストーン(テディ)を可愛がっている。
セオドア・グレイストーン(ミスター・グレイストーン、テディ)
デヴァルー子爵夫人の名付け子。黒髪にブラウンの瞳の20代前半の紳士。
グレイストーン男爵家の推定相続人で名付け親のデヴァルー子爵夫人に可愛がられている。
アメリアのことが……?
オーガスタス・シルヴァリー Jr.(当代のシルヴァリー卿、オーギー)
先代シルヴァリー伯爵夫妻の息子。赤毛の可愛い男の子。
事件当日に生まれ、赤子にして伯爵位を継いだ。
<赤毛の男>
事件前からシルヴァリー伯爵未亡人(当時伯爵夫人)を訪ねていたらしい不審な男。
■その他
ミセス・グレンロス
アメリアの母。未婚のままでは立場が不安定な娘を心配している。
ミス・アンソン
アメリアの侍女。主人に忠実。
ノートン
メラヴェル男爵家のショーファー。
ミセス・スウィーニー
ミスター・レジナルド・シルヴァリーの家政婦。
グレイス・モントローズ=ハーコート(レディ・グレイス)
ウェクスフォード侯爵家の末子で長女。アルバートの妹。乗馬好きの自立したレディ。
ウィリアム
ウェクスフォード侯爵家のフットマン。アルバート卿の世話をすることが多い。
ヘイスティングス警部
ロンドン市警の警部。
シルヴァリー伯爵殺害事件の捜査責任者。
エヴァレット巡査部長
ロンドン市警の巡査部長。
ヘイスティングス警部の部下。