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ヴィランが戦隊ヒーローに潜入してみた  作者: 夏川冬道
ブシドージャーキャンプ編
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上里春風の悪巧み

 ブシドーレッド、琴城緋月の一日は剣の素振りから始まる。

 偉大な岳父、琴城常陸から自らの後継者として手塩にかけられ育てられていた緋月は幼少時から常陸から剣の教育を受け育てられていた。緋月にとって朝の鍛錬は日常の一部であり必要不可欠であった。そしてここ最近の緋月は剣の稽古に一段と力を入れていた。それはなぜか? 緋月には守りたい相手が出来たからだ。幼少期から常に一緒にいるいたかけがいのない相手を自らの未熟な剣の腕でも守りたい、彼はそう思っていた。


◆◆◆◆◆


「ひーちゃんが剣の鍛錬ばっかりで無理していないか心配なんです!」

 上里春風はブシドーブルーこと水無瀬柚に相談があると喫茶店に誘われたのはキャンプが数日後に控えた午後のことであった。料金は柚が持ってくれるというので春風はワンランク高いコーヒーを頼んだのだが肝心の相談内容がこれだったのだ。

「水無瀬さん、琴城さんが心配だということがわかりますがわたしに言われても困るのですが……」

 春風は乾いた笑いで応えた。

「そこで上里さんにはキャンプのときひーちゃんがリラックスしてキャンプができるように取り計らってほしいんです!」

「なるほど……そういうことならお安い御用です」

 葉月さんの頼まれごとのように首を突っ込んでいいのかわかりかねる案件よりはやりやすいかな?。春風はそう思った。しかし、ブシドージャーキャンプ上里春風を囲んでは春風との親睦を深めるために企画したものだ。ゲストがホストを世話する事例はあっただろうか?

「上里さん、ありがとう! 他のみんなひーちゃんをリラックスさせることに同意てくれて、後は上里さんだけだったの!」

「しかし、急に琴城さんが剣の稽古に熱が入りだす原因には何か心当たりはないですか?」

 春風は柚に疑問を問いただしてみた。

「うーん……ひょっとしたらアレのせいかもしれません」

「アレ?」

「以前の稽古をしたときに私が足を怪我したのがきっかけかもしれない。あのときのひーちゃん顔面蒼白だったし」

「琴城さんって意外と過保護なんですね……」

 そう言って春風はワンランク上のコーヒーを飲んだ。


◆◆◆◆◆


大禍社の秘密基地にある春風の部屋。

「琴城さんは水無瀬さんに対して過保護ですか……」

 春風は思案顔をした。確かに緋月の視線が柚に向けられていることは多いことを春風は確認していた。緋月と柚が幼馴染とは聞いていたが切っても切れない絆があるのだろう。しかし頑張りすぎて柚を心配させるのはよくないことだ。これは少しばかりお灸をすえる必要があるのではないか?ヴィランらしいやり方で。 春風はそう思った。

 そして春風は自然と携帯を手に取っていた。

「もしもし、先輩ちょっと頼みたいことがあるんですけど」

 和やかなブシドージャーのキャンプは風雲急を告げようとしていた。

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