第1話 親に呼び出されることって嫌な予感しかしない
小説書き初心者です。
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「フログ・マン!お前はこのクラン!ツーマン団ではお荷物だ。とっとと荷物をまとめて母ちゃんに飯でも作って貰って隠居生活でも送るこったな。」
僕にどなりつける演技をするのは3才で一つ下の従妹セーラ・マン。
「えーと、いつも母さんにご飯作って貰っているけど、まだ隠居生活始まる前だし始まってもいない養われている状態なんだけど。」
いきなりの展開で僕に不要だと解雇されたが実は有能でしたゴッコをして僕と遊びたいようだ。
「遊んでる暇なんかねぇ、おいフログ、とっとと荷物をまとめて母ちゃんに飯でも作って…じゃねぇ、荷物を準備してウメブ王城へ行くぞ。」
父マンダムが頭をかきながら話の間に入り急かす。
母バルハラは準備が済んだようで、お菓子を食べ茶をすすり僕を待っている。
セーラが渋々ブー垂れながらしょんぼり呟く。
「帰って来たら私と続きするよ。早く帰って来てね、フログ兄ちゃん。」
早く帰って続きをしなければまた、拗ねるだろう。
「わかった、帰って来たら続きからやるよ。準備出来たから父さん行こう。」
とは言え城へは自分の住処のクランから歩いて15分くらいの場所。
直ぐ着き城へ通されると父さんと母さんは別室へ向かっていった。
僕はと言うと待合所でじいやと父さんが呼んでいた人と二人きりとなった。
―――――長い沈黙が気まずい…、何を話すべきなのか。
「まあ、退屈じゃろうて、昔々から始まるお前さんの産まれる前のお話でも語ろうかのう。」
じいやさんが空気に耐えきれず語りだしてくれた。
ナイス!じいやさん。サンキュー、じいやさん。
4歳児の話の幅がない自分には助かる所だ。
そして始まる昔話。
話し出したら止まらないじいやさんの話を抜粋するとこんな内容だ。
昔々、時は戦国、荒くれ者 モンスター 魔族 魑魅魍魎の闊歩する時代。
自分の爺さんになる王、マン・ウルトラメガサバイブルトン・タナ・カヤマダヨシダ
通称マン王の第3王妃に双子の息子、第3・4王子、兄 マン・ダム、弟 マン・ダリンが産まれた。
僕は前の王、現マン名誉会王の正式名を今はじめて聞いた。
マン名誉会王は僕のじいちゃんだと言うことも初めてしった。
長い名前ですねとじいやさんに返事をすると、王様はこの長ったらしい名前で子供の頃いじられて名前が嫌いだったらしい。
産まれて来る子には二度とこんな悲劇を産んではならないと、なるべく普通な短い名前を付けると子供の頃息巻いていたそうな。
からかった子が後に第1王妃となったとじいやさんが言っていた。
「愛情の裏返しですな、ウエッヘッヘ…ヘゴッ!ヘゴッ!」
とか自分で言ったことにウケてむせ、咳き込んでいた。
第1王妃はじいやさんの娘であった。
しかし親父は王室の王子だったんだ。
正直びっくりした反面、すんなり王室内に入れたことに納得がいった。
あんな品性なしの不格好な外見、ぶっきらぼうな性格なのに。
そしてマンダリンおっちゃんは頭に骸骨のだっさい兜とビキニパンツのどこからどうみても変態な外見、そして自分でその姿を天下御免の傾奇者と言う非常識人なのに。
あんな二人が王室関係者とは…追放でもされたのかな?と頭をよぎった。
話を戻そう。
双子のマンダムとマンダリンは仲良くすくすく狂暴に育ち、すでに15の頃には 戦場の双鬼、二人はダンジョン☆ブレイカー、ぶっ壊れ性能なチーター等の剛名を持ち隣国に名を轟かせていた。
その顔を見た敵国者、モンスターは腰を抜かし嗚咽し、ひどいものはおもらし、戦場から逃げ帰った者はその日暮らし、恐怖の対象としてウルトラメガサバイブルトン国の名を隣国にしらしめていた。
わかる!わかる!あんな野蛮な二人、昔っから変わらないんだな。
しかし第3・4王子、国にいくら貢献しても偉大なる長兄!第1王子マン・ウルトラメガサバイブルトン・スーパーメガギガ・シヴァ・リョウ・ヘイヘの王位継承は揺るぎはなかった。
(第1王妃はからかっていたマン名誉会王の名前、結局実は気に入っていたようで、シヴァ王に長ったらしい名前をつけて第1王妃ツンデレだなと突っ込みをいれたらじいやさんがまたウケてむせていた)
第1王子こと自分の伯父になることがわかった現シヴァ王
力は3・4王子と比べ無かったが優しく国民からの人望は厚く、医学 魔法 先見の明にも長け、負けた敵国者、モンスターもその優しさオーラから涙を流し、改心し、国に助力し、もう信仰の対象として見られるくらいの漢気があったのだ。
シヴァは倒れた敵に手を差し伸べ許す漢であった。
第2王女のマン・ドリル、マンダム、マンダリン、以下王子 王女全てがシヴァ王子を推し、王位継承争いがなくシヴァが20の頃に王となった。
前マン王もこいつしかいないと自ら譲った所もあったとか。
マンダム、マンダリンが17の頃であった。
そして国と言う足枷がマンダム マンダリンから外れた時、只の国民マンダム マンダリンとなったと国民に宣言したのであった。
ちなみにマン・ドリル王女 他王子王女等はそのまま国に残り国を影ながら支えることにしたそうだ。
マン・ドリル王女はその時から影ながら政略結婚の為にいくらかお見合いをしたそうだが、全ていまだに断られ失敗している。
私も結婚しても良いじゃない!なんでだ!とじいやさんに愚痴っているそうだ。
第2王女誕生の際、死にかけ産まれたこともあり、伝説の空気を轟かす魔猿マンドリルの名にあやかりたくましく育つ様につけた名前であった。
子供の頃は病弱だが物凄く可愛く許嫁等引く手あまただったらしいが、年を重ねる毎に可愛さは失われ許嫁も破棄、戦場では大きな肉体のたくましさ、強靭さ、雄叫びによるショック攻撃、敵を鷲掴み後の真っ二つ等の必殺技を持ち剛名 魔猿とまんまな名を持っていた。
名は体を表す。言葉には力が宿る。この世界の理である。
もうそれはしょうがないけどシヴァ王が平和な国を建国し、めでたしめでたし。
これが今誇らしげに語るじいやさんに聞いたウメブ国の成り立ちである。
長ったらしい国名はシヴァ王になってからウメブ国へと変更したそうな。
これもまためでたし、めでたし
「じいやさん、タメになるお話ありがとう。でも昔々って言うほど昔じゃなくて結構最近の話だよね。」
「ああ、わしも世界の歴史からすれば一瞬の存在。昔々と言うより、わしの人生の一部の出来事を少し語らせて頂いただけじゃ、最後まで聞いてくれてありがとう。」
多分自分にこれを聞かせる為に父さんはここに連れてきたのだろう。
じいやさんはそのまま用があるということで退室していった。
その後すぐ我が父マンダムが入って来た。
「まあ、俺ぁみての通り話が下手なもんでよ、じいやに過去の国の成り立ちってのを説明して貰ったんだ。ここからは俺が自分達のクラン、ツーマン団を立ち上げた後のことを説明するわ。」
父さんは語りだした。
只の国民となったマンダム マンダリンはツーマン団と言う団体を結成。
―――――相変わらず4歳児に分かるくらいダサい、いかにもコメディタッチの悪役コンビにしか見えないネーミングセンスであった。
ツーマン団はモンスター退治から溝掃除までと言う謳い文句の何でも屋を立ち上げ、社員を雇い日々を暮らしていた。
そして社員も増え、順風満帆かと思われた時にそれは起こったのであった。
まずは書ききることが前提で日々書いております。
まずは評価云々より読んで面白いなぁと思われるように心がけていきたいと思います。
日々進歩したいです。