第9話 チュートリアルは前回までということだ
父さんたちが出て行き1週間経過した。
あちら側に本拠地も設置され現在冒険していると前日連絡があった。
ただ冒険中の為、頻繁には連絡出来ないと寂しそうな反面楽しそうに母さんは話していた。
「チュートリアルは本日を持って終了となります。セーラ、フログここからがツーマン団の業務となり楽しくなりますよ。」
オールが満面の笑みを浮かべ、話を続ける。
「あなた達に今からしてもらう事は基本能力値を上げる修行と仕事となります。ただ、モンスターを生身で倒してレベルアップするのは禁止とします。」
モンスターを倒すとモンスターのエネルギーが排出される。
それを吸収することによりレベルアップする仕組みなのだ。
レベルアップせずに業務を行わなければかなり厳しく、下手すれば俺は死んでしまう。
「レベルアップの能力アップする量は基本能力に比例します。だから最大限まで基本の能力値を上げてからレベルアップすると言うことが大事だとバルハラの論文で出ております。
まあ、寿命が短い人間族は直接レベルアップすることを優先しますし、バルハラの論文は世間的にはそこまで重視されていないのも悲しいことですが事実です。
だが安心して下さい。そこはレベルアップせず肉体のビルドアップの育成が出来る様に考えたシステム、リモートゴーレムがあります。ラボの地下に移動して下さい。」
ウキウキで説明するオールに付き添いラボの地下に移動すると、小型のゴーレムが3体準備されてあった。
「これに乗ってモンスターを倒すんだね?楽しそう」
セーラがワイワイキャッキャと楽しそうにしていた。
おじさん達が旅立ってから元気がなかったから少しでも気晴らしで楽しそうに出来て良かった。
オールがにこやかに説明を始める
「このゴーレムに直接乗り込んで敵を倒すと結局経験値が入って意味が無いので、リモートでこのラボからゴーレムを操作し得た経験値はゴーレムの強化に使います。
そこの全身タイツ型マジックスーツを着込み、一体ごとに風景スクリーンが設置されているのでそれを見ながら普段の様に動いていただければラボの地面がそれに合わせて動く様に細工されているので後はゴーレムがその動きに合わせて動きます。まずは試しに着て試運転してみてください。」
自分も少し楽しそうだったのでゴーレム1号と書かれたスーツを更衣室で即着替えてきた。
だが、全身タイツ…ダサい、特にゴーレム1号の文字がダサすぎる。
スクリーンの前に行き、スイッチをオンすると一気に体に重みが入り、ゴーレム1号の周りの風景が映し出される。
ゴーレム1号の隣にはゴーレムの腹に2号セーラ丸と書かれたゴーレムがいた。
その横には腹に3号オール丸と書かれたゴーレム。
まさかと思いスクリーン越しに腹部分を見てみましたよ。
1号フログ丸って書かれてましたよ。
このダサさが母さんを彷彿とさせるオールクオリティ。
最高の出来をダサさでうーんな出来にしちゃうとこなんか確実に母さんの思考を統合されていると確信出来る。
「すみません、フログ、セーラ。腹の部分はテンション上がっちゃってさっき書いてしまいました。まあ、そこは置いといてまずは地下から上がり、一階の格納庫へ移動しましょう。
ゴーレム直接の重みがスーツに負荷としてかかりますので動くのも辛いと思いますが、お互い頑張って格納庫へ行きましょうね。」
わかっている。
このスーツを着てから体が重くて思うように動かないことを。
この状態で1階まで階段で進むと考えると…考えただけで地獄である。
「めっちゃ重いけどセーラ頑張って一番で1階に行くもんね。」
セーラはキツさより楽しさが勝っているみたいだ。
まずは慣れること。
軽くジャブを数発打ってみるが、重さがずっしりくる。
セーラは重かろうに全力で1階に向かっている。
だが、このゴーレムの成長できる点は凄いと思う。
ゴーレムを擬似生命を宿し、(仮)モンスター状態にする。
ゴーレムのレベルアップによるゴーレムの形状変化により自身にかかる負荷も考えると自身の成長、ゴーレム成長の自由度、安全性、全てに置いて良く出来ている。
流石母さん、良い仕事している。
現在地下3階から1階まで移動するに当たり、現在地下2階。
「ひゃっ…化け物」
すれ違う人に見つかった。
「すみません、訓練中のフログです。お騒がせしてます。」
進むごとにセーラゴーレムを見かけた連中が戦闘態勢に入りそうな勢いだった為、謝りながらフロアを進む。
本体の自分自身は汗びっしょりの筋肉パンパンだ。
フラつきながら一回の格納庫まで行くと見物客がそこそこ群がっている。
「新しいクランのチームの実験です。リモートで動くゴーレムでクエストを出来る様に試行錯誤している所です。
皆様に御迷惑をおかけするかもしれませんが、長い目で見てやってください。よろしくお願い致します。」
オールが締めくくり格納完了だ。
「セーラまだ乗って遊びたいな。」
不死のセーラは即時回復で筋肉痛もなさそうでまだ楽しみ足りないみたいだ。
俺は筋肉パンパンで、今日は勘弁って所である。
「今日は試運転と言う所なので、明日からこれに乗り込み肉体の育成と行きましょうね。
今日は力 体 速 知の種のブレンドプロテインを飲んで、肉体強化して終わりとしましょう。」
種シリーズは母さんが栽培し培養されたのが地下に畑として作ってある。
種シリーズは飲むだけだとあまり効果がないが、運動や勉強後飲むと効果がアップするようだ。
飲むだけでアップするなら楽だったのに。
プロテインを飲み、今日は温泉に浸かりその姿は子供なのにおっさんと化していた。
そして今日も一日が過ぎていくのであった。




