従魔
佐川ダンジョンの10階ボス部屋は攻略されたと報告はまだ無い。
マンモス交番での情報では、めっきり未キルの数が減ったそうだ。
有力ギルドの勧誘でここを去っていったらしい。
未キル用防具や武器が状況を一変させた、未キルに希望が出来た。
残って居るのは頑固者や何か目的を持っている者だけ。
人が少なくったダンジョンへ潜る。
俺の前進を阻む者はナイフが舜殺する。
俺に気がつき飛ぶつく者は、ナイフで切られた事も知らず倒れる。
そのスピードはトップアスリートを越えていた。
それでもスピードを押さえて走っている。
草原を眺めていた、たしかこっちでゴブリン達を見たはず。
絨毯で上昇するも、森と山と川だけしかなかった。
村でも見つかるかと期待したが道すらない。
とりあえずゴブリンがいた方へ行く。
何の反応もない鳥達のさえずりも聞こえないまま進む。
森の中に進むと開けた空間が見えてきた、そこへ向かいながら。
何か音がする近づくに伴い音が大きくなる。
それは激しい激突音と雄叫びだと分かった、その空間へ急ぐ。
上空に来てビックリしたのが、オークがゴブリンを玩ぶ光景だった。
捕まえて上空に放り投げる、雄叫びで威嚇し剣を地面に叩く。
その雄叫びはあたかも笑ってるようだ。
絨毯上から光弾でオークを殲滅していく50匹位仕留めた。
数匹が森へ逃げた、オークとゴブリンの死体が散乱して痛ましい。
俺は絨毯から降りゴブリンに向かう、12匹のゴブリンも酷かった。
片手がもげている者、足が潰された者、健全な者など居なかった。
近づくにしたがいゴブリンは警戒するも購う体力がなかった。
影の拘束で全員拘束して、1匹ずつ従魔魔法を発動する。
弱っていた事と俺が強いと認識したのか、すんなり従わっていく。
魔法がLVアップした。
従魔魔法 Lv1
モンスターを従わせる、意思の疎通ができる
クールタイム30秒
【意思の疎通ができる】が追加されている。
そして頭に響く痛い痛いが響き続ける。
癒しの光で1匹ずつ回復する、全員回復すると響く痛いが消えた。
ゴブリン達は壊れた家から、何か探し出し俺に差出した。
角だ多分キラーラビットの角41本、コイツラの宝なのだろう。
その角を1本だけ返していく、すると喜んでいる何となく。
ゴブリンに仲間の死体を、如何するのかと見ていたら。
オークを角や折れた剣で解体している、その肉を袋に詰めている。
袋が一杯になると、オークの胸を裂き何か取り出している。
俺はゴブリンもオークを食うのかと驚く、俺は食わない。
作業が終わったようだ、取り出した物を差出す魔石が51個。
今度は2個を返していくと、喜んで食べだした。
食べた直後、1.4mだった身長が1.6mに成長している。
面白かったので又2個ずつ渡すと、1.8mの大人になった。
魔石の奇跡を見るようだ、オークが持っていた剣を渡すと。
ブンブン振り喜ぶ、残りの11匹が期待の眼で俺を見る。
勝手に取ればいいと思いながら、拾って渡していく。
そして柄布を出し、腰巻を作って巻いていく。
コイツラすっぽんぽんでいるから仕方なく作ってやった。
オークの幾つかの腰袋に金貨160枚、宝石10粒持っていた。
そして癒しの指輪を持っていた、魔具で作った指輪でなく。
古代の癒しの指輪、左薬指に嵌めておく、なんか癒された。
ゴブリンの前に立ち「俺は帰るから元気でな」
ゴブリンは辛そうに見送ってくれていた。
絨毯で一気に急ぐ。
ダンジョンの中を討伐して魔石を回収して駆け上る。
そして気がついた、ここのゴブリンと従魔のゴブリンを比べて。
俺のゴブリンの方が筋肉質だと同じ大きさでも違いはすぐ分かる。
地上うにたどり着いた、背負いバックに角と魔法陣の本を入れて。
ゆっくりとマンモス交番に向かう。
10階ボス部屋を攻略した事を報告する。
そこで従魔魔法とスキル言語解を取得した事も報告。
10階下が草原で探索した事、オークとゴブリンの闘争に関与。
ゴブリン12匹を従魔した事、魔石を食って成長した事。
現地人から魔法陣の本をもらった事。
現地人から魔法陣の基本を教わった事。
こんな感じで俺の都合の良い嘘と真実を交え報告した。
そして次の品々を提出した。
魔法陣の本と角8本と腰袋の金貨60枚と宝石5粒と魔石211個。
何度も何度も説明した、現物を見ても信じられていない。
電話を掛け、呼び出し音がけたたましく鳴る。
そしてパトカー1台が先導して、もう1台のパトカーに連れられた。
そして自衛隊のヘリに乗り上空へと飛ぶ、行き先はしらない。
誰も教えてくれなかった、連絡もできないスマホは没収。
やっと到着した、降り立つと何処かの屋上だ出迎えの人が居る。
手に自動小銃を抱えているのが6人、デップリおじさん1人。
「ようこそダンジョン総本部へ」
「よろしく」会釈する。
物々しく警護されながら下の階に下りていく。
広い会議室に案内された、俺の向かいに5人が座っていて。
5人前にモニターとマイクが、俺のはマイクと小型カメラだけ。
リモート会議か俺だけ顔を見る事ができない会議、嫌味だ。
「その本は如何しました」
そんな声が頭上のスピーカから聞こえる。
俺は何故か馬鹿らしくなり、それなりの返事していく。
話の内容はマンモス交番の話と同じ。
そして同じような質問をしてくる、これは心理作戦なのか。
そんな風に思ったが違った、スピーカの声は1つだが。
喋り方が少し違っていた、多くの人が質問するが声は同じ。
声を変えて人物を特定が、出来ないようにしてたのだ。
ただ質問した事で良しとする質問なので、そこに考えは無い。
そんな腐った上層部の組織に、なんの価値があるのだろう。
そして何も決めないまま、部下に任せるのだ。
結局部下が決めた事を上層部が決めた事にするのだろう。
そのような考えに耽っていると、会議が終わった。
俺はビルの外に解放されたが、送ってくれない様だ。




