白犬
帰りの車の中で、ぐったりと項垂れていた。
滑走路でのテスト飛行は、あまり音も無く垂直に浮き上がり。
滑走路周辺を回って戻り垂直に着地した。
観客から拍手が上がった、御偉いさん達は踏ん反り返って頷く。
高橋さんから、今大国と合同で戦闘機・爆撃機・偵察機の開発が。
密かに進んでる事を聞かされた、テストで世界12週したそうだ。
機内見学までは良かった。
夜のパーティは、最悪だった。
長いスピーチを聞かされ。
知らない人を紹介され、何処其処の偉い方なのは分かったが。
俺に如何しろと、相手の話相手など到底無理だ。
他のメンバーは、それなりに話している。
仕方ないので、下の階のトイレで時間を潰す。
隣の席に居るのは、タカヤギルドマスターの高谷さんだ。
今スマホで部下らしい人に、指示を与えている。
出っぷりとした貫禄のある人だ。
いい情報を聞いたと、じゃべっているがここまで聞こえてる。
北川についた。
ダンジョン支部に行き、ダンジョンに潜る準備をする。
深夜0時、1階フロアでは24時間体制で治療に当たっている。
その横を通り討伐に向かう。
昨日は、別の世界に入り込んだ気分だったのが。
ここに来て、本来俺が居る世界だと実感した。
1階でメンバーに会い挨拶を交わして先に進む。
知らないパーティも幾度か見かける。
2階フロア奥に10人程が寝ている、そのまま進む。
遠くの方で戦闘音が聞こえる、頑張ってるパーティがいるらし。
3階では人と出会う事も無く討伐していく・・・
5階ボス部屋だ、扉は開いたままだった入ることにした。
扉は閉まろうとしない、部屋にはモンスターの姿がない。
探すが階段も見つからなかった。
「よくきたな人間」
扉の処に白犬が居て喋っている。
「わしは、退屈だった」
「この部屋を出るのに長い時間を費やした」
「やっと出たが新たな壁があった、絶望感を初めてあじわったよ」
「そこでお前を見て、驚愕と希望を持った」
「だからお前を観察した」
「どうだわしを、ここから出してくれ」
「出す方法を知っているのか」
「分からん」
「何か情報は無いのか」
「そうだな、わしを閉じ込めた者の声を聞いた」
「来た者を殺せと」
「怖がるな、お前を殺しても変わらん」
「あんたが俺に敗北したら、出れるかも知れない」
「敗北か・・・・」
「仕方ない、わしを従魔しろ」
「如何すればいい」
「知らんのか、わしの額に手を添えて従えと念じろ」
「こうか」手を添えて念じる。
手に光がしばらくやどり消えた。
魔法取得
従魔魔法 Lv0
モンスターを従わせる
クールタイム60秒
階段が出現した。
白犬が階段を下りようとするが、下りられない。
「何故だ、何故下りれない」
「待て、俺にいい考えがある」
白犬の横に行き抱きながら、鏡と勾玉をだす。
薄っすらと映る日本地図に佐川ダンジョンを出し。
二重印の草原を意識して勾玉に魔法を流す。
暗転する、そこは草原だった。
「おまえは自由だよ」
「そうか、おまえに借りが出来た」
「3度、わしの呼び出しを許そう」
言い終わると駆け出し何処かへ行ってしまった。
北川の近場ダンジョンへ行き。
拠点で寝て、次の深夜に北川へ戻り。
スキル隠蔽を使いダンジョンに戻り、出入り口を出てきた。
スキル隠蔽は、監視カメラにも映らない優れスキルだった。




