初めてのモンスター
1階の安全フロアで装備確認をする。
周りには、人の気配もなくシーンとしている。
ダスの人に聞いた話だと、半年振りの訪問者だと言っていた。
ここでのメインモンスターは、スライムで弱点の核を傷つけるしかなく。
武器による攻撃で粘液に触れると腐食が始まり武器が駄目になり、
魔法だと使用回数に制限があるのでメイン攻撃に使い憎い。
討伐してもドロップ品が出ない事と、天井からの落下攻撃で多くの
犠牲者が発生した事で嫌われるダンジョンになってしまった。
ヘルメット確認
胸部防具確認
エルボーパッド・ニーパッド確認
ブーツ確認
ポーション確認
サバイバルナイフを確りホールドし素早い展開動作を可能かを確認。
ハードケース戻し、再度展開動作確認。
◎サバイバルナイフ【仕様・サイズ】
全長: 360㎜ 刃の厚み: 5㎜
重量: 約450g
ブレード: ステンレス鋼 ハンドル材: ラバー樹脂
腕時計の時間確認 11時23分
◎メンズ腕時計
機械式自動巻き
カラー:ブラック
厚み :44mm
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11時30分を確認後防御魔法始動と強く念じる、
一瞬体が光始動したことが分かる。安全フロアを抜けて、
天井部に注意しながらゆっくりと進んで行くと。
右天井にスライム発見、1匹しかいないようだ。
スライム下までゆっくりと行くと落下してきたので後方に素早く避ける。
落下後のスライムの動きは遅く情報どうりのようだ。左人差し指
でゆっくりとスライムの膜を破るが、指に異常は無い。
防御魔法が効いているようだ。破けたケ所に左手を突っ込みスライム
の核を取出した。するとスライムはパシャと弾けて消えてしまった。
左手を開いて黒い核を見詰めていると青いガラス球に変化した。
「魔石だ」
俺の予想どうり核がドロップの鍵だと感じていた。
最低でも3万円かっと思いながら、ポーチにしまい
次のスライムを探す。
時計を見ながら防御魔法が連続使用できた事を感じながら再度探す。
時計は12時だ、安全フロアに戻る事にした。
フロアに戻るなりヘルメットをガンツンと床に叩きつけた。
俺は怒っている、激しい感情で奥歯を噛み締める。
戻り途中で落下攻撃を受けた、ヘルメットは腐食し大穴をあけてしまった。
油断したつもりは、無かったはずなのに「は~ぁ」溜息がでてしまった。
事実検証と反省点を考えよう・・・
・戻る時、モンスターはいないと考えてしまった
・防御魔法の連続使用の使用時間
・改善スキルで防具・ナイフに防御魔法が使用できないのか
・30分で12対討伐 ドロップ:魔石11/ポーション1
検証結果
・防御魔法使用時間/1時間連続使用
・エルボーパッド2点・ニーパッド2点・ブーツ2点・ナイフの1点のみ
魔法防具使用可
(胸部防具不可:面積が広いからかも)
・ナイフの魔法防御使用時、ダンジョン壁に対して攻撃では、
10cm~20cmの深さのダメージあり
・ドロップ率100% 11×3万円(最低価格)=33万円
▼月の収入予定
1ヶ月20日稼動×33万円=660万円
時間は16時11分ダンジョンを出る。
マンモス交番で魔石11個を提出、後日適正価格にて振込むとの事。
ポーション1点ドロップした事を申請、現物1点+予備1点見せて確認
してもらう。A級だと予備に持てるポーション5本までと決まっていて、
魔石は売却全部だ守らないと現物の10倍価格の罰金と厳重注意。
2回目は、10倍価格×稼動日数を請求される。
後は何故ドロップしたかと聞かれたので、素直に防御魔法使用して
手で核を取出した事を言い。それでも納得いかないのか、
別室で録画されながら手振りを交え説明する羽目になった。
穴あきヘルメットは取上げられ、新品ヘルメットを代わりに
貰ったけど・・・人が入替わり立代わり4回も同じ説明をした。
しかも、カメラで頭部や手を何回も撮られた。
時間は、19時31分やっと開放。
疲れた家に帰ろう。