試作品の盾
マンモス交番の個室を仮工房としてつかっている。
工房が建つまでの仮工房、調整用工具しかない。
政府はまだ信用してないのだ、魔石の流失を防ぐ為の処置。
監視カメラ付き個室で、部屋隅に未調整の盾が9枚立て掛けている。
盾の取っ手部分に魔石がはめ込める穴をペーパーで調整している。
この盾は宮城鉄工所で、製作依頼した20枚の出来立て10枚。
取っ手を握ると指が魔石に触れるようになっている。
出来たので使い勝手を見る為、ダンジョンへ行く。
2階フロアの隅で鍛錬している男性がいた、訓練日で見ていない。
フロアにいた女性陣に聞くと。
彼は未キルで、赤スライムを見たいからと連れて来たそうだ。
3回ほど討伐の様子を見せたが、このままだと危険があるので。
私達が帰って来るまで、鍛錬の練習をさせているそうだ。
さっそくゆっくりと弱く魔法を左手に発動、若干弱いが光る。
赤スライムに近づく、火炎放射が盾を襲うなかなかいい感じだ。
5分ほど待つが何の問題も発生しない。
フロアに戻り女性の一人に持たせて見せる。
「これは、魔石をはめ込んだ防具の試作品で魔法攻撃を防御する」
「取っ手に魔法を流すと発動するから弱く流して」
すると盾が眩しく光、盾が振動している。
「手を放せ!!」
盾の光と振動は止まった。
「体は大丈夫かい、異常はないかい」
驚きながら。
「大丈夫です、これ何です」
防具が暴走ぎみな感じがする、俺は問題なかったのに。
他の女性達は、握っては光る盾を代わりながら試している。
そこにあの男性が興味本位か見に来た、そして握った。
光だした俺と同じ防具と一緒だ。
赤スライムの前に連れて行き、近づくように指示する。
火炎放射を防いでいる。
「熱くはないかい」
「熱くありません、大丈夫です」
彼が防御役に徹して周囲を警戒するよう指示。
彼女達は、魔法で赤スライムを討伐していく。
パーティの役割分担ができた、俺は討伐が終わるまで見学。
終わり地上へ帰る。
想いのほか赤魔石が多く手にし、彼女達は喜んでいる。
「その盾は、あなたが使って下さい」
「いいですか」
「試作品なので1ヶ月間試して不具合の報告をお願いします」
「それから交番での防具申請がありますよ」
彼は彼女達とパーティを組む約束をしたそうだ。
1階に戻ると水城先生がいたので。
通常の魔石で癒しの光の使用してもらい、魔石を受取る。
通路に行き魔石に火の魔法を発動するも発動しない。
癒しの光は発動する、自分自身でも魔石を変えやるが同じ結果だ。
盾に使った通常の魔石は、属性が無で他の属性に変えられる。
俺は確信した瞬間であった。
そしてキルには暴走するが、未キルには通常に発動する。
そんな事を踏まえて今後の武器と防具を作成しようと思う。
1ヶ月間ひたすら盾の調整していた。
宮城鉄工所には500枚製作依頼した。
調整と魔石の属性変えで製作完了したのが100枚。
20枚はキタガワギルドに70枚はダンジョン協会へ。
まだ収入はない、ダンジョン協会も値段設定に困っているのだ。
トップギルドに貸し出しギルド反応を探っている。
宮城鉄工所は製作単価50万円を45万円に下げさせたが。
魔石単価50万円、あれは3万円で買取っている魔石だ。
どれだけぼったくるのだと愚痴ってしまう。
制作費45万円+魔石50万円+調整費5万=100万円
100万円以上は硬い。
あとで分かったが魔法防御だけでなく物理防御も機能していた。
衝撃は70%削減しており、本当の魔法の盾だ。
キタガワギルドでは盾を、未キル専用で使用されている。
1階でも使用しているが少ないので、追加注文が30枚きている。
売却した魔石も価格が決まり、10億近くの収入になった。
政府はそれ以上の収入だろう。
たまに北川ダンジョンに潜っているが。
5階へいくとあの白犬が俺を付回すので困り果てている。
そろそろ遠征でもするか・・・・




