ギルド
北川不動産内で熱く語る谷口さんと向合い彼是1時間・・・
谷口さんの右に自治区長の芹沢さんが左に消防団長の北さん。
芹沢さんは、谷口さんの叔父で薄毛で顎鬚を生やした60代。
北さんは、谷口さんの幼馴染で生まれつきの人格者風に見える。
話の内容は地域密着のギルド設立であった。
「分かりました、サポートします」
「設立には、メンバー内に中級者1名が必要ですがいますか」
北「今、信頼できる人を探してる」
「今日、中級者キル免許証を受取るので大丈夫です」
北「それは、ありがたい」
谷口「もう中級者になったの」
「ええ、それなりに頑張ったので」
俺が1階での攻略本ぽい箇条書きメモを提示した。
・スライムをガラス片で切れる、それで核を取出せた立証済腐食なし
製作
・ガラス製のナイフ・ヘラ・お玉の製作
・鉄パイプの先にナイフ・ヘラ・お玉を取付ける
・鉄パイプの長さは、用途別に調整 (他の材料・木材・塩ビ管)
手順
・メンバー人数 最低4人
・ヘラで天井のスライムをそぎ落とす
・見張りは、作業中の天井および周囲をつねに見張る
・ヘラでスライムを押さえ確保
・ナイフで切れ込みを入れる
・お玉で核を取出す 核を落とさない傷つけない
・スライムが消えるまでガラス部を触らない
今後について話が進んだ。
キル免許証所持者は、俺と谷口さんの2名だけ。
キル志願者が32名その中の3名は何か取得したらなると。
ならなくてもサポートはすると確約を貰ったと。
谷口さんは、マンモス交番へ観光ダンジョンへの予約に行った。
北さんと芹沢さんは、今日会合の為の電話をしている。
俺は暇だったのでテレビニュースを見ていた。
「特報です、仙台の宮川ダンジョン10階が攻略されました」
「攻略パーティは、紅いエンジェル」
「新たに闇スクロールを入手したとの事です」
ダンジョンの5階にボス部屋があり、攻略して次の階へ進む。
その攻略が難しい何のデーターもないボスモンスターに挑むのだ。
中に入ると扉は閉まる、1回きりの挑戦になる。
攻略されると扉は、崩れ落ちて消え何もないフロアになる。
攻略した者達は、新たなスキルや魔法を取得する。
ドロップ品も高価な物が出るそうだ。
1時間後、宮城鉄工所の宮城さんと商工会会長の戸川さんが来た。
道具製作の為に呼んだそうだ、4人は俺のメモを参考にして。
ああだこうだ話しだした。そこへ谷口さんが帰ってきた。
「風間くん、免許証きてたわよ」
「じゃー取ってきます」
芹沢「そろそろメンバーが集まる、区民会館へ行こう」
「場所は、知ってるかい」
「知りません」
北「私が一緒に行こう、交番には今後お世話になるから」
小さな会場に人で一杯だった。
なんでも家族や知人を連れてきたそうだ。
発起人の谷口さんが話しだした。
「北川は、ダンジョンのせいで廃れました」
「政府は、何の対策もしない。何の補償しない」
「これでいいですか!」
俺は、谷口さん話が長いよっと思っていたら
みんなの顔は、真剣だった。
・北川ダンジョンの現状説明
・ギルド設立に必要な中級者確保
俺の免許証がスクリーンに映される
・1階攻略の説明
俺のメモが映される
・観光ダンジョンへのメンバー選定 【明日・3日後】
その時メンバーでなかった人から「私も行きたい」っと意見が
結果40名の新たなメンバー参加予定が決まる。
・ギルド名の選考 【キタガワ】
・役職の選出
ギルドマスター 谷口
サブマスター 北
相談役 芹沢・風間
始めにこの話を聞いた時に、渡りに船だと思った。
ソロ活動の限界を感じた、売却数が増える度に恐怖を感じる。
地上でのキル能力は強い、中級者でトップアスリートと同じ。
上級者は、トップアスリートを超え新記録続出した。
ダンジョン内では、数倍になる。
集団で襲われると逆らえないのが現実。銃器なら一発だ。
魔法が使えるっと分かっても少し不安が残った。
話が進むうち俺の考えが甘いのだと感じた。
何が甘いのか自分自身でも分からない・・・・