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中級者


「ここに押して」


「ここにも、こことここ」

「必要な書類、持って来てるわよね」


「これで良かったですか」


「間違いないわ、後は支払いだけね」


「マンモス交番で支払います、一括で」


「もうそんなに儲かったの」


「あれから2本ドロップしまして、今日も道案内です」


「じゃー私も行くわー」


「え、支払いの受取りだけですよねー」


「何言ってるの、道案内も一緒よ」



マンモス交番内でダス隊員と谷口さんと俺とで、トレード専用機を

交えてトレード操作をする。

各々の専用機にキル免許証を差込む、谷口さんは土地をトレード

する事を入力して送信し取引書類をダス隊員にわたす。

ダス隊員は、間違いない事を確認して口頭で書類等を読み上げる。

読み上げが終わり画面の確認ボタンを押す。

俺は、ダス隊員から書類を受取り確認して金額を入力して送信。

ダス隊員が「2億1千万円で間違いありませんか」と読み上げる。

谷口さんと俺は、「間違いありません」と答える。

各々が確認ボタンを押し終了。


過去キル同士のトレードでトラブルが続出し、殺人事件まで発展

それを教訓にトレード専用機が開発された。トレードに対して無税。


トレード終了でホットしてると。

ダス隊員から武器研究所からナイフと防具が届いてるっと言われた。

開けて見た、これだとロッカーに入りきれない。

「ロッカーもう1台借りえますか」


「ロッカーか・・・特別だよ」


ロッカールーム行こうとしてロッカールームの方から、キル武装した

7人が俺の横を通り過ぎて行った。

「中級者だよ、今日はこれで3組目だ」


隣のロッカーを開け、届いたナイフと防具を仕舞う。

暗証番号を設定しながら、中級者か手の内見せられないなー。

折角届いたが様子見だ。因みにロッカールームにも監視カメラはある

窃盗・スパイ防止でAI担当。


ロッカールームを出ると谷口さんが居た。

短槍とそれなりの防具姿で待構えていた、そうですかっと思いながら

担当隊員へ向かって歩きだす。



1階に下りて進んでいると、あの中級者が戦っていた。

初めての他人の戦い、見学することにする隊員にもOKをもらう。


中級盾と片手剣・大盾の二人が前衛、魔法持ち三人が中衛、後衛に

弓持ち・ポーターが二人そんな隊形で戦っていた。


メインの魔法持ちが火の玉を発射している、命中したが炎の燃えかた

が弱い。1分程で炎が消えているし3発目でスライムを討伐していた。

三匹のスライム討伐を見学して、ある推測に辿り着いた。

スライム自体が燃焼物にならないのだと、これがゴブリンだと体が

燃焼して炎の火力が上がる。火魔法だと最悪の相性なのか・・・


俺の火魔法は、使わないほうが良いかも知れない。


中級者の横を通らせてもらい先へと進む、スライムを見つけては

落下攻撃を避け、手刀を突っ込み核を取出す慣れたものだ。

谷口さんが「なぜ火の球でやらないの」


「今日、手刀の鍛錬日なんです。攻撃の幅を持たせるのが目的です」


「そうなの、色々考えているのね」


何とか誤魔化せたようだ。

あれ!視線を感じて後ろを振向く、中級者が後に続いて来ている。

金魚のフンかよ、頭を抱えたい気分だ。

それだけならまだいいのだが、後ろで「ああだのこうだの」

声が大きい、集中させてくれっと睨んでしまう。



やっと2階フロアに着くと、中級者は先へと進んで行ってしまった。

行き先が俺達と違うルートだと確認して安堵する。


ここからは火の球で進めて行く。

床に這っている赤いスライムを、先に火の球で討伐してから天井や

壁に張り付いている赤いスライムに火の球を発射し。

すぐ近づきドロップ品の落下受止める、そして床のドロップ品を

回収して行く。


順調に進み1時間半で階段へ辿り着いた。


3階へと下りる、あ!と気がつく火の球が使えない。

仕方が無いかっと思いながら蒼いスライムを見詰める。

数は1・2・・3匹か位置からルートを模索し決心した。


ナイフを両手に持ち身構えルート沿いに走出す。何かを発射してきた

かわしながら乱舞斬を叩きつける。もう1匹からも発射してきたが

乱舞斬の勢いのまま発射物も切り刻みながら2匹3匹と切り裂いた。


「フーッ」と息を整える。


蒼い魔石を拾い、皆のところへ戻る。


谷口さんが「何ですかー、今の凄いですよー」


「武芸を習っていたので、鍛錬の賜物です」


「そうですかー、なんか次元が違うような・・・」


「蒼いスライムが何か発射したようですが、何でした」


「水のような物を撃ち出してたわ」


「そうですか」


徐に置いていた背負いバックを拾上げ帰り支度をする。

今日は1泊する予定だったが、ダス隊員達をそのまま帰せない。

何故ならダス隊員の実力は、中級者の上であるから。

1階の中級者の戦いを見て、何の準備なしで赤いスライムはきつい。


「帰りましょうか・・・」


ダス隊員と谷口さんを伴って帰る。




今日の成果

魔石121個     売却

赤魔石101個    売却

蒼い魔石3個    売却

ポーション 4点  売却

火スクロール1本 売却



乱舞斬    1

火の球使用 110 

防御魔法 連続使用10時間



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