赤いスライム
マンモス交番にて、帰還予定を48時間後にする為。
PC前でキル免許証をカードリーダライタに読ませる。
討伐申請書の項目に記入していく。
ソロ討伐
帰還予定 48時間
救助要請 無し
帰還予定は、潜る時に必ず明記する項目である。それに続いて
救助要請の有る・無しを記入する。
救助要請有りの場合、帰還予定が過ぎ5時経過確認後。
緊急救助が発動してダンジョンSWATが救助に向かう、勿論有料。
救助活動時間に伴い金額も上がる。
救助要請有りの場合、救助活動時間も記入する。
キル免許証にキープされている金額より超えた救助要請は出来ない。
北川は、救助活動エリアを1階だけにしている。
2階への階段未確認の為、仕方ないかもしれない。
帰還予定経過720時間後、死亡扱いになる。
キープ金額を見ると20万円、ポーション売却金額だ。
魔石金額は、如何程かっと気になってしまう。
今日は、泊まり為。携帯食や水7Lを背負っている、若干重い。
1日に必要な水分の摂取量は。活動レベルが高いと1日に3.3~3.5L、
活動レベルが低いと2.3~2.5Lと推定されている。
未踏破を着実に潰す事12時間やっと階段を見つけた。
慎重に進みフロアに出た、1階と比べると半分の広さ。
背負いバックを下ろし、しばし休憩。
ここも通常なら安全フロアのはず、少し探索するのが良さそうだ。
あれはスライムか、体全体が赤く揺らめいている。
体の中に炎を閉じ込めてようにも見える。ナイフを構え光弾を打つ。
ゆっくりだが燃えながら、のた打ち回る。
急ぎ近づいて黒っぽい物を取出す。
「スクロールだ」
スライムは消え、スクロールだけ残った。開いて見る。
火魔法のスクロールに違いない。
開いたまま習得を念じる、取得したようだ。
念じる。
火魔法 Lv0
火の球を飛ばす
クールタイム30秒
急に左前方から炎が左腕で庇いながら後方にさがる。
もう1匹いたのか、ナイフを向け光弾を打つ。
のた打ち回るスライムから核を取出す、赤い魔石だった。
また見た事も無い魔石だ、通常は透明な魔石なのに。
ここは特別なダンジョンなのかも知れない。
スクロールは、5階以下よりドロップするので上級キルのみしか
持ち帰れなかった。そんな事を考えながらフロアに戻る。
座り再度考えた、あのスライム火炎放射の様に炎で攻撃してきた。
火魔法としか考えられない、手をかざし念じる。
10cm程の炎の球出現狙いを定めた所へ飛んでいった。
壁に当たり1m周辺が炎に包まれ5分後に収束した。
ホーミング機能も試すか、再度火の球を作り発射後途中で目標を
ずらすと目標に着弾。良い塩梅だ。
上着の左袖が消し炭状態になっていたのでナイフで切り落とす。
エルボーパッドも使えないな。
防御魔法の連続使用を続けた状態で寝る事にする。
今日の成果
青魔石138個
赤魔石1個
ポーション3点
光弾使用150
火の球 2
防御魔法 連続使用14時間