初めてのダンジョン
それは、突然の事だった。
日本列島にだけダンジョンが発生したのが5年前、
世界の注目を集めた。
今では、その数103ヶ所になり多くの富と名誉が持たされ・・・
今、ダンジョン協会からの説明が始まった。
「はい、皆さん。聞いてください」
「只今より、各クラス事にダンジョンに入ってもらいます」
「これは、ダンジョン法(2条・A)による義務です」
「担当官の指示に従って、従わない場合は逮捕します」
「以上、終わり」
短い説明だと思いながら、指示に従いダンジョン会館から
薄暗いダンジョンへ
入って10分後ぐらいに
「防御魔法取得」
頭の中にひらめき、たしか念じる事で意味が理解できるって冊子に書いていたな・・
防御魔法 Lv0
体に防御膜を張り、物理攻撃・魔法攻撃から体を守る
使用時間:10分 クールタイム5分 連続使用可
初回取得で魔法は、珍しく100人に1人だったか
防御魔法は、始めてみる。主に攻撃魔法だ
火魔法・水魔法・土魔法・風魔法・雷魔法・光魔法(回復も含む)
が主な取得魔法で火魔法が取得率が高く、
水魔法とつづき光魔法が取得率が低い。
初心者ダンジョン地下1階フロア(別名:日帰り)は、
広くモンスターの発生も無い安全フロアであり
取得待ちの待機組で埋め尽くされ暑苦しい。
あっちには、奇声をあげて喜びを示す者がいれば落ち込む者もいる。
喜んでいる奴は、良いスキルか魔法を取得したのだろう。
落ち込む者は、取得出来なかったのだろう日本人でも30%が取得できず
外国人では、99%も取得出来ないのだ。
取得出来るか出来ないかは、ダンジョンに入って1時間が
タイムリミットだと言われている。
その後、長時間ダンジョンにてモンスター退治をしても取得は、出来ない。
只一つ取得出来るのは、モンスタードロップのスクロールのみである。
そろそろ後5分で、1時間が経とうとしている。
「改善」
「あ!、スキルだ」つい呟いてしまった。
改善
スキル・魔法を改善する (改善を改善する事は、出来ない)
何なのか解らないスキルだ。スキルは、使い込む事で次の発生スキルを取得するはず。
剣スキルは、剣の扱いが上がり。剣撃が次の発生スキルで剣撃を遠くに飛ばすスキルなので、
改善スキルも期待できるかも。
時間になったので、担当官に急き立てられてダンジョンをでる。