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・*7*・


始業式から1週間ほどがたった。

新しいクラスにも、みんな慣れ始めたようで騒がしい。


いや、この騒がしいのは私のせいでもあるのか


「亮様、溜め息なんてついて、どうされたのですか?」


「……大丈夫、なんにもないよ」


「はぅ、亮様の笑顔……反則ですっ」


「ああっ、ずるい!!私にも笑顔を向けてください、亮様!」


「ちょっと、あなた図々しいわよ!!」


あー、耳元で騒ぐのはちょいとうるさいなー


さて、これをどうしたものか



1日目、始業式の時のあの事件の次の日

私はあんな事があった後で、教室に入るのがとても恥ずかしかったが、頑張って入ったんだよ。

そしたら、いきなり5、6人の女の子に囲まれて「亮様のことはお守りいたします!!」と宣言され、今に至る。


彼女達のおかげでぼっちではないのだが、気軽に話せる人がいないので、ある意味ぼっちだ。


唯一気軽に話せるなっちゃんは、せっかく同じクラスになったのに関わりたくないらしく、離れたところでまるで無関心とばかりに勉強している。


幼馴染みなら助けてくれてもいいだろ!?


「おーい、お前ら自分の席に座れ。HRを始めるぞ」


宇海先生の一言で私の周りにいた女の子達も自分の席に戻っていく


ああ、やっと静かになった。



「今日のHRは宿泊研修のことだ」


おー!!と周りから歓声があがる


それもそのはず、宿泊研修とは2年生の最初の宿泊行事だからだ。


ちなみに、2年生では宿泊行事は2回ある。

それは今回の宿泊研修と、10月頃にある修学旅行の2つだ。

ただ、修学旅行は完全に遊びなんだが宿泊研修は勉強。

学校の外で勉強しようぜ!といった感じである。

勉強以外では、クラス全員で大縄跳びや班ごとにカレー作りなどをする。

きっとこの宿泊研修のテーマは【学力上げてクラスの絆も深めようぜ!!ウェーイ!!!】といったものだろう。たぶん。


「じゃあ、今からカレー作りの班を決める。出席番号順でこのくじを引いてくれ」


出席番号1番の私から順にくじを引いていく。


えっと、私の班は……2班だ


「よし、みんな引き終わったな。では、班ごとに別れてそれぞれ係りを決めてくれ」



……何だこの班は。イベントとかが起こる気しかしない。




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