表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

・*5*・

「ぎゃーーーー!!???」


正直揉んでみろと煽った私も悪かった。だが本当に揉むことはないだろ!?


だから、ほっぺを叩いた私は悪くない。はず


「…っいってぇ。いきなり何すんだよ……!!」


「何しているのか聞きたいのはこっちの方だ」


部屋にはいつの間にか宇海先生と威圧感半端ないイケメンが入ってきていた


「か、会長」


会長?道理でイケメンのはずだ。この威圧感半端ないイケメンも攻略対象の1人。土田生徒会長だ


「ここでお前は何をしていたんだ?」


「……っ」


なかなか火坂は答えない。どこか顔が青ざめている


大丈夫か、こいつ


とまぁ、胸を揉まれた相手を心配するほど私は優しくない


「この人サボるためにここに来たって言ってました。あと、人の胸揉んだ変態です。ド変態です。」


「ほう……」


「いや、違う!!何しれっとした顔で言ってんだ!!!サボってないっす!」


「まぁ、その話は生徒会室でゆっくり聞かせてもらおう。ゆっくりと、な」


「ひぃっ!!」


火坂ざまぁ


妖艷に笑う生徒会長は綺麗だったが、怖い。怖すぎるだろ


「で、お前はなんでここにいる?」


「わ、私ですか?」


「会長、こいつもサボりっす!!」


「違う!被害者だ!!黙れ変態!!!」


「変態じゃねぇ!そもそも俺よりも先にお前はここにいたじゃねぇーか」


「ちょ」


それは言ったらダメだ


「……お前もゆっくり話を聞かせてもらおう。生徒会室で」


いやあぁぁぁぁぁぁあ

イケメンな生徒会長が笑いかけてくれてるのに全然嬉しくないのですが


「おい、秋月。生徒会室行った後は職員室の俺のところに来てくれ」


「は、はい」


先生助けて!と、目で訴えてみたが目をそらされた

それでも教師か!!


「行くぞ、2人とも」



*・*・*



生徒会室に個別トイレとか給仕室とかテレビとかソファーっていらなくね?


あ…そうだ、忘れてたけど乙女ゲームの設定としてはここの学校は全寮制の金持ち校だったな


それにしても、贅沢だな生徒会


「とりあえず、座れ」


生徒会長に言われるままにソファーへと大人しく座る私と火坂


「さて、何から聞かせてもらおうか……まず火坂」


「は、はいっ」


「お前はサボるためにあの教室にいたんだろ」


「……はい」


「お前、生徒会に入ってから何回目だと思っている。生徒会は生徒の見本になるようにしないとダメなことを忘れたか?」


「すみません……」


え、火坂も生徒会なんだ

まったく知らなかった


「お茶が入りましたよ」


にこりと神々しい笑みをしたイケメンがお茶を持ってきていた


「ありがとうございます。えっと…」


「私は3年、副会長の天笠です」


なるほど、副会長か

副会長もイケメンとか。この学校の生徒会はイケメンじゃないと入れないのかね


「天笠先輩、ありがとうございます」


「いえ、ところであなたは彼女とかいます?」


「え、いえ。いませんけど」


「彼氏は?」


「いないです」


「へぇ……」


なんかすごい見つめてくるんですけど。何?なんかしたかな


「副会長、そいつ女っすよ」


「なんですって!?……確かに」


副会長が真顔で胸を揉んで…る……?


確かにって、人の胸揉んで男か女か区別するの流行ってんの?これってセクハラじゃないのかな


「女狐は出ていってもらえます?」


胸から手が離れたと思ったら無表情でそう告げる副会長

神々しい笑みはいったいどこへ


「言うのを忘れていた。天笠は男好きで女嫌いだから気をつけ……って、遅かったか」


……男好きってことはガチホモですか?


なんて事を考えていたら生徒会長の声が遠ざかり、目の前でピシャリと扉が閉まる。どうやら私は副会長に生徒会室から追い出されたようだ


そろそろ私はキレそうです。ふふふふふふ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ