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その62 最後に笑う者は

 深夜の臨海再開発地区。

 あの工場建設現場へとやってきた俺、工事用車両通用口の前に立ってしげしげと辺りを眺め回している。

 リーネの一件でもここへやってきたんだっけ。

 さらに言えば、捕われたナーちゃんと再会したのも今は潰れたこの近海マリンミュージアムだ。

 何かといわくの多い場所だよな。

 まあ、いいさ。

 今夜こそケリをつけてやろう。峰山とフィルの一件さえクリアになれば、あとは海の世界を巻き込んだワケのわからん懸案事項も全てなくなるというものだ。ただ、あの峰山が「はいそうですか」ってあっさり引っ込むとも思えないけど。

 すぐ傍を走っている臨港一号線の道路も、今は通る車もいない。

 もう十一月も近いとあって、肌を刺すように風が冷たい。

 辺りは物音もなく静まり返っているから、風の音だけが耳に聞こえてくる。

(さて……どこから入ったものだろう?)

 上着のポケットに手を突っ込んでキョロキョロしていたが、埒があかない。

 試しに工事関係者用の入り口を手で押してみると、ギィッと音を立てて開いた。

「……ふむ」

 中へ入った。

 地面は鉄板が敷かれていて、ちょっと歩きにくい。

 工場はもともとあった近海ミュージアムを再利用するから、外観そのものはそれほど手が入れられていない。それでもあちこちを直しているようで、ぐるっと足場で囲まれていた。いたるところに資材が山積みされていて、仮事務所のプレハブ小屋なんか置かれていたりする。作業員の数がハンパないせいか、一棟だけでなく幾つも並んでいる。

 敷地内に侵入したのはいいが、工事中の建物だから正式な入り口なんかわかりゃしない。

 どうしたものかと思っていると、ポケットの中でケータイが鳴った。

「……はい」

『海藤君か。着いたかな?』

 峰山からだった。

「着いてるよ。けど、どっから入りゃいいんだ? でかすぎてよくわからんぞぉ」

『建物の左、東に面した側に裏口がある。そこから入ってきてくれ給え』

「お前さぁ」

『何かな?』

「俺を殺す気でしょ? こんな人気もないところに呼び出したりして」

 笑いながら言うと、

『何度も言った筈だよ? 幾らなんでも、僕達は人殺しなんかしたりしないって。それに、海藤君が一対一を望むというから、その通りにしたつもりだが』

 どうだかねぇ。

 悪い奴らは誰でも建前としてそう言うんじゃないかと思うけど?

 それに。

「ウソつけ」

『……? どうしてウソだと言うんだね?』

「フィルがいるだろう。一対一じゃないよ、最初っから」

 峰山は一瞬固まったらしいが、すぐに電話の向こう側で笑い出し

『違いない。……それより早く来たまえ。そのフィルを確認しに』

「わかったよ。んじゃ、お宅の自慢の工場にお邪魔するわ」

 電話を切って裏口へ向かって歩き出した俺。

 うーん。

 意外とわかりやすいヤツだったんだなぁ、峰山って。

 思ったより簡単に引っかかりやがった。

 まあ、いいや。

 暗がりを歩きながら、リーネの時にも確か同じようなところから中へ入ったのを思い出していた。

 そういや、葵さんが破壊したあの天井の水槽はどうしたのだろう。あと、シャーク達が死にかけたあの油のプールも。

 中では何が待ち受けているかもわからないというのに、結構余計なことばかり考えている。

 そのまま裏口から建物の中へと入った俺。

 相変わらず、外よりもさらに暗い。闇が深すぎてほとんど前が見えない。

「あんにゃろー、照明くらいつけといてくれよなぁ……」

 ぶつくさ言いつつも、俺は手探りで前へと進んでいく。

 少しづつ目が闇になじんできたと思った時だった。

 目の前で何かがキラリと光ったかと思うと、俺の首に何やら冷たい感触がきた。

「動くなよ! 動いたら、どうなるかわかるだろォ!?」

 すぐそばで、若い男の荒い息遣いがある。

「ん? ……どちらさんだろう?」

「魚住だ。お前は俺を知らないだろうが、俺はお前を知っている。――峰山に聞いたぞ。近工の鮫島とつるんで水族館をメチャクチャにしたり、色々やってくれたそうだな」

 どうも、情報が微妙に捻じ曲げられている。

 峰山のヤツがそういう言い方をしたに違いない。

「なんだーお前? 金に困って峰山に買収されたのか? 手下に成り下がってたとはなぁ」

「動くなっつってんだ、コラ! ぶっ殺すぞォ!」

 こいつの腰抜けぶりはよく知っている。

 ウツボとかシャーク達の野生的な狂気に比べれば、かわいそうなくらいに怖くないし。

 逆に俺は声をぐっと(ほとんどこっちが悪役みたいに)低くして

「動くなと言うなら軽々しく動くつもりもないが……その代わり」ギロッとヤツを睨んだ。「俺にもしものことがあったら、近工のマサが黙ってないからな。次はお前、ボコられるだけじゃ済まんぞ?」

「……」

 魚住は黙ってしまった。

 マサの雷鳴は伊達じゃないな。

 ってか、さっそく名前を借りてしまった。すまん、マサ。

 ナイフの峰で促されるままに歩きながら、俺は付け加えた。

「……言っておくが俺は一度、マサをのめしてんだ。だからお前ごときをボコるのは造作もない」

「……」

 何も言わなかったが、明らかに魚住は動揺しているらしい。気配でわかる。

 それよりも――峰山の野郎。

 そう。

 ヤツはこんなにもあっけなく、約束を破りやがった。

 何が「一対一を望むというから、その通りにしたつもり」だ!

 さっき電話があったとき、俺がいきなり「ウソつけ」と言ったら峰山は電話の向こうでぎょっとしていたようだ。すぐに落ち着いたフリを装っていたけれども。

 この調子だと、俺は一歩一歩危険に近づいていっているようだ。

 どこをどう通ったのかよく覚えていないが、魚住に押されるまま歩いたり上ったりを繰り返して、気がつくとやたら広くて天井が高いスペースにいた。

 左右にどでかいカマみたいな機械が三つづつ並んでいて、真ん中が広い通路になっている。

 そして、その先には――

「……やあ、海藤君。我がMCGの誇る最新鋭の廃棄物リサイクル工場へようこそ」

 左右の機械に取り付けられたライトから、舞台役者のように光を当てられている人影一つ。

 峰山のすました面には止した方がよさそうだ。

 ホラー映画に出てくる、殺された若者の死体に見えなくもない。

「招待するなら、灯りくらいつけとけよな。何度も転びそうになったぞ」

「だからお出迎えをつけたのだが……役者として向いていなかったかな?」

「演出が安すぎだろう。これじゃハナシにならんぞ」

 問答無用でダメ出ししておいた。

 すると

「おい、峰山! お前の言う通りにしたぞ! 俺はもう、いいのか?」

 魚住の叫び声がでかいスペースにわんわんと響いた。

「もう少し、そのままにしていたまえ。……もっとも、海藤君の前では君など何の役にも立たんが」

「……」

 はいはい。

 ナイフを見せびらかしていろってことね。

「峰山ぁ、どーでもいーけど、フィルはいるのかぁ? 殺したりしてないだろうな?」

 俺がバカみたいに質問すると

「ふふふふ……殺す? そんなコトはしないって、言ったじゃないか」峰山は笑いながらカチリと何かのスイッチを押した。

 すると、もう二つばかり照明がつき、その光の中に――フィルはいた。

 今まで暗くてわからなかったが、ちょうど峰山の背後、大きな機械の縁に腰掛けてこちらを見ている。

 相も変わらず姿は美しいままだったが……得意げ、というよりもぞっとするほど冷たい微笑み。

 あの日のリーネに似ていなくもない。

 むしろ、彼女よりもいっそう冷酷な感じがするのは気のせいだろうか?

「どうだい、海藤君。僕が言った通りだろう? フィルはこの通り、無事さ」

 そうよ、というかのように、尾ひれをぴちっと跳ねて見せたフィル。

「にゃーるほどねェ……」

 俺はわざとおどけてやった。

「おや? あまり驚いていないようだね。……もしかして、海藤君の予想の範囲だったかな?」

 峰山の声には、意外そうな響きがあった。

 実は、その通り。

 確信こそなかったけど――俺はこういうことではないかと内心思っていた。

 もちろん、最初からそう思っていたワケじゃない。そこまで俺、カンがよくはないんだな。

 どこからそう思ったかというと、先日、俺の求めに応じて峰山が一緒に屋上へ来て話をした時点からだ。ヤツがすんなり「フィルに会わせてやる」と言ったものだから、もしやと思ったんだな。

 やっとわかった。

 フィルは自ら手を下すことなくリーネ、そしてナーちゃんをはじめとするブルーフィッシュが対立して共倒れすることを狙っていた。

 最初の動機こそ、リーネ憎しだったかも知れない。

 だが、ナーちゃんがリーネの手から助け出されてブルーフィッシュが立て直されていくにしたがって、だんだんそっちの方も疎ましくなってきたのだろう。なぜなら、初めのうちこそリーネさえ蹴落とせば済んだものの、予想に反してブルーフィッシュが挽回してきてしまった以上、黙っていては海の世界を支配することが不可能になるからだ。

 ドルファちゃん達バランサーは何も、リーネだけを抑えにきたんじゃない。

 フィルが陰で何やら企んでいることもうすうす勘付いていた。

 だから初めてドルファちゃんとジーナさんが学校へやってきた日、不愉快な顔をしたフィルにドルファちゃんは言った。

「ちょおっと妙な気配を感じちゃったんですよねぇ」と。

 そこでフィルはリーネがさんざんに悪事を働いて目をつけられているのを幸い、しばらくは沈黙を決め込んだ。リーネの力が強すぎて動くに動けなかったということもあるだろうけど。

 で、リーネが俺達に次々と策謀を阻止されて勢力を失いつつあるのを見計らい、陰で動き始めた。

 どういうことをやったのかはわからないが、思いつくところでは海獣組の分断だろうか。

 それは峰山の発言からも想像がつく。

 二学期早々、昼休みに会った時にヤツは言った。「トドとアザラシのグループが味方についた」とかいう、アレだ。

 俺達ブルーフィッシュにとってはそれもまったくのマイナスだったワケじゃないけど、一方でフィルはリーネ一派と俺達が潰しあうのを黙って見ていた。考えてみればわかる。本当にリーネだけが憎いなら、ストレートに俺達と手を組もうとしたハズ。彼女はそれをしようとはしなかった。

 で、リーネが倒れた(ああいう形でケリがついたことを知っているかどうかはわからないが)あと、今度は俺達を潰すために動き出した。

 巧妙にも、峰山が演技をしてあたかも彼がフィルを疎んじてどこかへ監禁でもしているかのように見せかけた。校舎の一階で俺が盗み聞きした峰山の電話、あれは芝居だった。まあ、最初のうちはころりと騙されたけれども。

 そして、ここからが肝心だが――MCGの仕掛けたワナによってまんまと潰された魚住の資産「近海マリンミュージアム」の跡地は、目論見どおりMCGの手に入った。そして連中は市の人間をも抱きこんで、かつて身内の「峰山グループ」がやっていたような、廃棄物の不法投棄をやってのけようとしている。それに勘付いたらしい住民達が騒いだりしたが、MCGにとっては痛くもかゆくもないハズ。反対派の住民達が大勢いるとはいっても、建設や工場の稼働を差し止められるような証拠は握られていないからだ。

 こいつはうまいことに、フィルの狙いと一致した。

 なぜなら、この辺りの海を汚してしまえば、ナーちゃんをはじめブルーフィッシュや、それに味方する連中が海と行き来できなくなってしまう。もちろんブルーフィッシュへ行けるのはここだけじゃないだろうが、ナーちゃん達ブルーフィッシュにとっては相当な痛手となる。この先は推測だが、恐らくそうやってブルーフィッシュの連中が弱ったところでフィルは何らかの攻撃を仕掛けるつもりだったんじゃないだろうか。可能性はかなり高いと思う。

 で、どうして峰山とフィルが演技をしてまで俺を呼び出したのか。

 答えは目の前に据えつけられている、これらのでっかい機械だ。

 これらを動かして海の汚染を始めると同時に――今ごろ、マサや葵さん、ジンベエさんジーナさん夫妻にポイズンの連中、俺の想定通り迎撃を開始している頃だろう。相手は恐らく、トドやアザラシ。

 例え今晩のうちにみんなを叩きのめせなかったとしても、明確に敵対する勢力があると知らしめることで、ブルーフィッシュは今後身動きが取れなくなる。峰山の考えそうな手だ。

 もう一つだけ。

 MCGはかつての峰山グループにも魚住の近海マリンミュージアムにも、息のかかった人間を送り込んでいたのだ。

 三波の妹の同級生の父親の話に出てきた、爆発事故前に着任したという新しい工場長。

 俺がイルカショーをぶっ潰して間もなく、近海マリンミュージアムの不正を内部告発したヤツ。

 ……いずれもMCGの人間と思っていい。

 だから、この短い間にMCGにとってもっとも都合のいい状況をつくり出す事ができたと考える方が自然なんだよな。偶然かも知れないが、それだとあまりにも幸運すぎる。普通はありえないよな。

 と、いうような推理を、俺は適当に短縮して語ってやった。

 ドラマとかだと、悪役が「死ぬ前に教えてやろう」とか言ってべらべら喋るんだけど、定番のシナリオを根底から覆してやった俺。まあ、峰山みたいなヤツが自分から「はっはっは、教えてやろう」とかいうハズもないし。

 俺の背後で、魚住は沈黙している。

 自分の実家が破産した原因が目の前にいる峰山の親父達のせいだって、そこまで理解できたかどうか。

「……ふふ、なかなか、鋭いものだね海藤君。やはり、僕が見込んだ通りだ」

 峰山が笑い出した。

「細かい話は別として、ほぼいいセンをいっているね。大したものだよ。リーネの部分だけ、一点抜けている話があるけれども」

「ほお。そいつはどうも」

 どうせ話す気なんかねーんだろうとか思っていると

「ここにおしない草があるってリーネに教えたのは、このフィルなのさ」

 はい?

「リーネはそもそも、人間と同じ声、そして足を手に入れたいと欲していた。おしない草が生えている場所を知っていたフィルはそれを手に入れて、MCGが送り込んだ魚住の社員を通じてリーネの耳に届くように仕向けたんだ。案の定、リーネはそれを手に入れようとして、魚住の社員達とシャークの連中を潰し合わせた。まったく、救いようがない人魚だったんだね、彼女は……」

 そういうコトですかい。

 結局はリーネも峰山に踊らされて自滅したっていう筋書きか。

 ま、以前の彼女よりも、今のリーネちゃんは十分幸せそうだから、それでも悪くないかも。

 ――とか言っている場合じゃないな。

 多分大丈夫だろうとは思うが、みんなのコトが心配だ。

 もう、峰山にもフィルにも用はない。

 さっさとここから脱出してみんなの元へ戻りたいのだが……どうも簡単にはいかないようだ。

 魚住の野郎、ずっと俺にナイフを突きつけっぱなしだし。

 普通ならあれだけ実家の会社がコケにされた話を聞けば「何ィ、コノヤロー! きーっ!」とかなる筈だが、こいつはそれもせずに銅像みたいに突っ立っているだけだ。俺が動けば動いたで、バカの一つ覚えみたいにナイフを振るって俺に襲い掛かってくるだろう。

 さて、どうしたものか。

 いざとなったら俺、考えナシだったかも。

 いいアイデアが思いつかないまま、魚住ともども突っ立っていると

「……さぁ、海藤君。いいものを見せてあげよう」

 ヤツはこっちへ歩み寄りつつ、手にしていた何かのスイッチを示して見せた。

「この電源を入れれば、ここにある六機の機械が動き出し、すでに運び込まれている廃棄物の処理を始める。その過程で当然排水が発生し、本来ならばその処理設備も具えていなければならないのだが……この工場にそのようなものはない。ただ、排水パイプが海へとつながっているだけさ」

「建設中ってのは、ダミーだったのか。お前ら、反対派のオッサンおばちゃん達をたばかって――」

「この前、言った通りさ。あの愚かな市民達だって、所詮は自分達のことしか考えていない。そんな奴らを気遣うだけ、無意味無価値というものさ!」

 そこだけはホンネだったのね。

 俺は呆れかえったが、今度は黙っていた魚住が

「峰山ァ! てめェ、やめろォ! 自分のやってるコト、わかってんのか!」

 怒り出した。

「うちの親父だってなんかひでェコトやってたけどよォ! お前ン家みたいな汚ねェマネはしてねェんだよ! クソッタレが!」

 俺を突き放すと、今にも峰山に向かってかかっていこうとした。

 なんだ。

 話、ちゃんと理解できていたのか。

「フン、君のような不良バカと話をするつもりはないよ。――おい、お前達!」

 峰山が一声すると、機械の陰からわさわさとでっかいぶよんとしたカタマリが!

 いや、よく見れば懐かしいあのセイウチだった。

 フィルのヤツ、古巣の連中を再び手なずけたらしい。

「Say、House!」

「セイセイセイセイ! ボヨンとやっちゃうゼェ!」 

 軽く十頭を超えるハーレム・THE・セイウチ軍団が、魚住と俺を目掛けて突進してくる。

「うわーっ! うわーっ!」

 やっぱり腰抜けだった魚住、たちまちビビッて逃げ出してしまった。

 俺も逃げようかと思ったが――それはまずい。

 峰山の野郎にこれらの機械を動かさせたりなんかしたら、ブルーフィッシュは取り返しのつかないことになる! 

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