拍手喝采のワルツ
踊るバレーの美しさ、努力を知らぬは人の常。
終わりに聞こえるバチパチと叩く拍手の音、目を向けてお辞儀をすればそこにあるのは火種と燻んだ木炭だけ。
「そっか、こんなものか」
目を向けた。 望んだ舞台の先の未来、我に帰ればそれが不思議と気持ちがいい。
鼻の奥深くで、ワックスまみれの舞台の木香が存在を主張した。
私はまだ生きてる!って。
終わらない拍手喝采、それでも終わりは訪れる。
何度も目の奥に焼き付いた真っ白な光。 眩い世界は白く、綺麗で、人の手では触れられない。
「ありがとうございました」
多くにお辞儀をする。 一時に花火に私は成っている。
今を生きてるんだ!そう主張をしてみても、どうにも私には暖かい火の粉に手を添える方が性に合っている。
そう、床に張り巡らされたこの木板、それらを踏み、摩擦で爪先に火花を散らし、熱にした彼女たちの熱を燃やす在り方が。
いつからだろうか?
この人生は便宜を測り、自己を殺していた。
滴る汗が鼻の先を撫でる、乱れた息が無駄にこの空気を吸い尽くして思い出に記録しようとする。
頑張った。
そう、頑張ったんだ。
だれも私を知らない、だれも頑張ったのに声しかかけてくれない。 抱きしめてしかくれない。
違う、そうだよ? そうだけど……私、本当に頑張ったんだよ……?
結果の中でしか同情を得れない世界で、ただ孤独に言い続けた自己暗示。
理路整然と並べた見てくれは気が付けばそれすらも空虚な自尊心。
満ち足りている、そう思った時点で一過性の、大して無意味な思想結論だったかもしれない。
だけど私は――
幕の降りたステージの上、拍を知り尽くした老婆が言った。
「あら、それでもいいじゃない?」
誰?
「こんな時間、私にも……」
それは拍手じゃない。 もっと純粋な……私だけに聞こえる、私の死期の拍だ。
ふと思い出すのは私が殺した限られた時間に費やした青。
そう。本当にこれでよかった?そう自問自答し続けた心の青さだ。
皮肉かもしれない。 だけど自惚れた青春こそが心を灯せる唯一の居場所で、存在証明なのだ。
「ねぇ——あなたは、まだ指揮をしているつもり?」
そんな向こうの老人の質問に、私は息を整えながら、胸の奥で別の音をペダルで伸ばす。
「ずっと引き摺って……バカじゃない」
そう結論付けたのは、幕の降りたステージの上、指揮を悟った老婆と私の




