表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の世界の中で僕は  作者: あきのななぐさ
夢の世界へ
4/161

幕間0

改稿にて話数も変更…

「アイオロス……」

そうつぶやきながら、男は何やら書き記していた。

多数の書籍に囲まれた、荘厳な部屋。

その中にあって、ひときわ存在感のある机があった。

その男の雰囲気は、この場所をも圧倒するようなものだった。


「おそばに控えておりますれば……」

影から声が聞こえてきた。


「今、何者かの気配がしたのだが、すぐに消えた。なにかあったか?」

男は書類から目を離さずに静かに尋ねる。


「いえ、わたしにはなんとも……」

それっきり声は沈黙した。


男の書く音だけが、この世界で唯一の音だった。


「そうか」


男は一瞬筆を止め、しばしの思案の後、部屋の隅に視線を向ける。


そこには初老の執事がいた。


「ところで、森のほうはどうなっている」

男の眼は怪しい光を帯びていく。


「現在残りの精霊石を捜索しております。大半は破壊していますので、かの者の力は大きくそがれておりましょう。しかし、残りはなかなか見つからず……」

主人の目的が達成できていないことに、初老の執事は頭を下げた。


「ふん、彼奴め、なかなかしぶといな。おまえでも探せないのだ、しかたあるまい」

男は不機嫌そうに鼻を鳴らしていた。


「しかし、いつまでも時間をかけてもいられまい。何か手を考えなくてはな……」

男は再び書類と向き合い、そう言いながら筆を走らせていた。


主人が再び自分に用事がないことを確認すると、初老の執事は頭を下げていた。


「確かめてまいります。」

そう言い残すと、陽炎のように、その場から姿を消していた。


大幅改稿です。申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ