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旅路  作者: 下っ端
8/14

出発 part3

竜間たつまが目を覚ましたのは昼が過ぎてからだった。

あの後、朝まで周りを見張っていた竜間は日が昇ってきたのを確認して愛華あいかみのるを起こした。

そしてそこからとりあえず国道に出ようという話になったので車が国道1号線に向けて走りだした。

そこで竜間は寝てしまった。


竜間は目を覚ましてから1回も会話という会話がなかった。

単にみのるが愛華を疑っているだけではない様だ、愛華もみのるの事をまだ信じきれなかった。

愛華は竜間に対しては比較的に心を開いていた、2回も助けてくれた事とまったく愛華を疑う様子もなかったからだ。


「昨日の夜から今日の朝までに1回も追手が来ないってどういうことだと思う?」

みのるは運転しながら助手席の竜間に訊いてきた。

「わからない・・・・・。あいつ等も寝てたとか?」

「いや、えっと愛華さんだっけ?の言うことを信じたら、情報網ってやつで直ぐに俺達の居場所がわかるはずなんだよ。現に竜間の家は直ぐに発見されたわけだし・・・・」

「だけど昨日、僕が竜間達を助けてから1回も追って来ないのはおかしい。住民に外出禁止令を出すくらいだ、見られたくはないんだろう。だったら尚更、夜に襲撃した方がいい・・・」

みのるはブツブツと独り言を言ってる様だった。


「私、お腹すいた」

みのるの独り言を遮ったのは愛華だった。

昨日のスーパーで夜飯を買ったきり三人とも何も口にしていなかった。

「でも俺達、昨日のスーパーでもう財布が空になったんだよな・・・・」

「そうだね!もしこれから京都に行くにしても資金の事が1番の問題だよね」

「それなら大丈夫!」

自身満々に愛華はそう言った。


そこからコンビニに寄った。

払いは愛華がするようだ。

愛華の財布の中を見せてもらったら、これまで見たこともないような枚数の1万円札が入っていた。

そのお金で昼飯を食べまた竜間達は国道1号線に向けて出発した。

車の中で竜間とみのる

「もしかして愛華ってお嬢様?」

「かもね!あんなお金見たことないもん!」

「でも何か女の子に奢ってもらうのはちょっと気がひけるな」

「そうだね!」

こんな会話をしていた。


そこから時間が経ち、4時15分になった。

みのるの車はもう少しで国道1号線に着きそうな所まで来ていた。

だが後ろに黒塗りの車が追ってきているのを三人は気が付いた。

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